2013年5月30日木曜日

北アルプスの梅雨



 みなさん、こんにちは! お久しぶりの、はる@です。ついに関東地方まで梅雨入りしてしまいました。湿気のせいか、ギターのネックが微妙に反ってしまい、6弦のビビリ音が気になる今日このごろです。もう購入してだいぶたつので、弦も張り替えないといけないな。ずっと、ベース弾きだったんで、あまり湿度とか気にしたことなかったんだけど。アコースティックギターはけっこう神経質ですね。

 話はかわって、北アルプスでの梅雨の話をしましょう。でも、こればっかりは下界と一緒で毎年違うんですよね。7月中旬までは、しとしと降る感じで、カッパを着て、登山道整備にでかけることも多いのですが、旧海の日(7/20)前後であがることもあれば、7月いっぱい雨ばかりの年もあります。まあ、だいたい8月上旬は晴れてるイメージがあるけれど、お盆頃にはそろそろ朝晩は秋の気配なので山の夏はほんとうに短いんですよね~。もっとも、その時期が一番忙しい時期でもあるので、スタッフはそれどころではないのですが・・・

 そういえば、今年の高天原行きは、7/12~8/19(7/12~7/15はたぶん太郎平小屋で手伝い)までで、一旦東京に帰ってきて、再度、9/13~9/23まで9月の連休をお手伝いに行くという変則的なスケジュールになりました。もし、これを読んでいて、来られる方がいましたら、ぜひ、一声おかけください。別に経営者でもなんでもないので、たいしたことはできませんが、「インクノットでみました」と言っていただければ、ビールくらいはご馳走させて頂きます。時間があれば、ふふふな所にも、ご一緒できるかもしれませんしねw

 今年は、春になってから、沢登りのスクールやら机上講習会に通っています。クライミングの基礎から初めて、秋には実践デビューの予定です。 写真は、先週5/23に、高田馬場のカモシカスポーツ本店であった、山岳ガイド「風の谷」を主催する山田哲哉さんの沢登り講習会の受付での様子(奥でサロペット着てるのが山田氏)。実地講習とはまた違って、沢登りの歴史から始まって、具体的な道具の話まで、一時間半ほど楽しませていただきました。平日の夜だったけど、15人くらいは集まってたかな。なんだか、僕は水と縁があるのか、趣味の渓流釣りも、ジムでの水泳も、はじめて20年以上続いています。山登りも、沢のほうに行くのは必然なのか?

 でも、この山田さんっていうガイドさんは、4年前くらいに、冬に岐阜側から黒部五郎岳に登ろうっていうツアーを主催して、確かしょっぱな大雪で、首上ラッセルになり、動けなくなって救助ヘリ呼んで方なんですよね。なので、逆にどんな人なんだろうと興味津々だったのですが、実際お会いすると、とても感じの良い、話の面白い方でした。イメージとしては、「もし、スガシカオが山岳ガイドになったら?」っていう感じかなw

 実際、沢登りのガイドもされていて、そこでも、特に完登することは目的としていない様子で、ちょっと無理そうな参加者がいれば、途中で引き返してくることも多いそうです。目的よりも過程をみんなで楽しもうという姿勢のようで、それはそれでありかなと思いました。いわゆる、旅行会社の百名山系の登山ツアーというと、お天気悪くても、とにかく無理してもスケジュールをこなすという、結構、山小屋スタッフとして見ていてもつらそうなイメージもあるのですが、個人のガイドさんのツアーとなると、いかに一緒にいて楽しかったかというのが大切な売りの一つなんでしょうね。じゃないとリピーターさんもこないもんなあ。そういえば、同じ、東京中央線沿いの生まれなんだよな、この人。

*このコラムとは関係ないのですが・・・

 お世話になってる、南アルプスの鳳凰小屋で、アルバイト募集中のようです。毎年すぐ決まるんだけど、今年は「アベノミクス効果」もあって、ちょっと事情が違うのかな? お勧めの小屋です。まずは

・水がすごい! この山域には甲斐駒の麓にサントリーの白洲ウイスキー蒸留所もあって、とにかく水がうまいのです。トイレも、バイオトイレになって、とても清潔!女性にもやさしいです。

・森もすごい!珍しい花や植物のオンパレードです~、山菜キノコも、うふふ・・・

・オーナーがこれまたすごい! オーナーの細田さんは、有名な動物写真家でもあり、植物・昆虫学者でもあります。山のいろいろなあれこれを教えてくれます!南アルプスの生き字引です。

・小屋番もすごいよ! 小屋番の宇佐美さんは、若手写真家としても活躍中!適当に遊んであげてくださいw

・ロケーションがすごい! 稜線まですぐなのに、小屋は綺麗な森に囲まれています!目の前に川も流れていて、水の音に包まれています。

・観光地化している山小屋もたくさんありますが、ここはその対極にあるような小屋です。ぜひぜひ、体験してみてください!