2013年3月25日月曜日

山とインターネット



 こんにちは!はる@です。桜が満開ですね~ この時期は、地元の中野も桜で有名だし、普段、自転車で走っている、善福寺川や、神田川沿いも延々と桜並木だし、毎晩行くジムの前にも桜の大木と、この時期は桜づくしの毎日です。どんだけ、日本人は桜好きなんでしょうか(笑)。

 今日のお題はインターネットと山ってことなのですが、おそらく、このインクノットのサイトにたどり着いて、このページを見ている人も、ネットで「山小屋 アルバイト」とかで検索してきている人が多いのではないでしょうか? それまでは、登山雑誌等の募集広告を見て、バイトに応募っていう人が圧倒的に多かったんじゃないかとおもいます。というか、それしか情報がなかったしね。そのほか登山コースの情報とか、道具のこととか、本や雑誌、口コミで情報を得ていたのが、誰でもネットに簡単にアクセスできるようになり、個人のHPやブログ等での情報発信が活発になるにしたがって、たいていのことはネットで検索すれば情報を得られるようになりました。

 これは、登山客側ばかりではなく、山小屋からの情報発信の仕方もだいぶ変化して、この十年くらいで、ブログでの写真つきの日記形式での情報発信から、最近では、FacebookやTwitter等もまじえての小屋と登山客との情報のやり取りもだいぶ盛んになってきています。僕の知っているところでは、北アルプスの太郎平小屋はフェイスブックを活用しているし、南アルプスの鳳凰小屋はHPをベースにして、ブログとTwitterも併用して、効果的に情報発信しているようです。特に、珍しい花々で有名な鳳凰小屋では、その時々に見ることのできる花の紹介もブログでしているので、興味のある方はのぞいてみたらいかがでしょうか? あそこはそれこそ週替わりで見ごろの花がかわっていくので、とても役に立つとおもいます。

 今日の写真は、現在使っているトレッキングポール、ブラックダイアモンドのディスタンスというモデルを撮っただけなんですが。実はこのポールにもインターネットが関係しているんです。Lekiにかわって、すっかりトレッキングポールのスタンダードになった感のあるブラックダイアモンド。特にこのモデルは、テントのポールのように、関節ごとに折りたためるので、非常にコンパクトに収納できて便利なのですが、唯一不満だったのが、スノーバスケットが取り付けできないこと。もともとは、写真左下の石突きがついていたのですが、トレッキング用の小さなバスケットが一体化されていて、交換できないタイプでした。なんとか、このポールにスノーバスケット付けられないかなーっと、なんとなくネットで検索したところ、同じようなことを考える人はいるもので、しかもその方は自分で実践して、ブログで、その方法まで写真つきで公開していました。

 要は、ブラックダイアモンドから、バスケットを交換できるタイプの石突きを入手して交換するだけなんですが、その取り外し方法が肝で、この石突き、熱で溶けるタイプの接着剤でポールの先端に固定されていて、これを取り外すには鍋で3分程度、ポールをぐらぐら煮込むという作業が必要でした(笑)。こんなん、情報ないとわからないしねえ。山に関してはもちろんですが、ほかにも、写真や自転車とか、フライフィッシングとか、どちらかというとマニアックにはまりがちなタイプの趣味でも、様々な裏ワザ&レア情報がネットで得られる時代になりました。

ちなみに、このブログの解析ページをみてみると、このページにアクセスしているのは、ウインドウズパソコンが60%、アンドロイドのスマホが15%、アイフォンが14%、マックが7%、iPadが2%だそうです。そこのあなたも、電車の中でスマホから見てたりしてませんか?

2013年3月4日月曜日

最近の足元廻り



こんにちは!はる@です。寒かった今年の冬も、先日、春一番も吹いて、やっと日差しも春めいてきました。僕は山は、今年に入ってからはスノーハイクに、奥多摩と北八ヶ岳に行ったのみ。三月中旬までは、仕事でいっぱいいっぱいの状態ですが、ぼちぼち本格的に再開しようと思っています。最近は、簡単なウエイト・トレーニングの道具を一式買い込んで、家で毎日軽く筋トレをするようになりました。ジムではもっぱら泳いでばかりいます。

 そういえば、山小屋アルバイトもだいぶ募集がきているようですね。はじめての方は不安で一杯でしょうけど、大自然の懐でひと夏過ごせるというのは、とてもいい経験になるとおもいますよ。そういう僕も、今でこそ通いなれた小屋ばかり行っていますが、最初の数年は結構不安だらけだったっけなあって、実は今でもそうなのですが、入山前っていまだに、気が重いというか、行けば楽しいのはわかってるのに、なぜか気が進まない(笑)。きっと生活環境ががらっと変わってしまうので、なんとなく気構えちゃうんだろうな。そうそう、山小屋にもっていくものは人それぞれだし、実際忙しくってそれどころじゃないことも多いのだけれど、自分なりにちょっとした時間を楽しく、有意義に過ごせる何か?をもっていかれるといいかも。それはiPadかもしれないし、ハーモニカかもしれないし、語学のテキストかもしれない、そんな何か。

 写真は、最近使っている、雪山用の靴とアイゼンです。登山をはじめてから、自分の足に合うということもあって、イタリアのスポルティバの登山靴を十数年来使っていたのですが、数年前から、低山歩き用にトレール・ランニング用のローカットのシューズをちょこちょこ履きはじめ、これはなかなかいけるな~っと実感があったので、本格的にトレラン用の靴に乗り換えることにしました。厳冬期の氷壁などは登る予定もないので、ランニング用で十分というか、非常に軽快で快適なことがわかった。そうそう、今年の山小屋バイトのために初めて登山靴を買うなんっていう人もひょっとしているかもしれないけれど、実際一万円台のこんな靴で十分ですよ~

 この靴は、モントレイルのミッドカットモデルで、靴底は一般的なビブラムソールよりはるかにグリップもいいし、衝撃吸収性も抜群。常に進化し続けているランニングシューズからの技術的なフィードバックがあり、様々な工夫がされている。防水も、この靴はゴアテックスではなく、アウトドライというシステムで、ゴアテックスのように、靴下状のものを内側に縫い付けるのではなく、防水・透湿の層を外皮の内側に、直接溶着させているので、従来のゴアテックスタイプの靴のように、外皮とソックスの間に水がたまることがなく、濡れてもまったく重くなることがない。

 ただし、あくまでランニングシューズなので、防寒対策はまったく施されていないから、僕はこの靴に冬に自転車の練習で使う、ネオプレーンの防寒カバーをつけて雪山で使っている。これで、足が冷たく感じられたことは今のところない。ただ、やはりランニング用ということで、靴底が柔らかめなので、ちょっと特殊なアイゼンをつけている。

 KAHTOOLA KTS Crampons / カトゥーラ KTSクランポンというアイゼンで、ちょっと爪自体は薄めで華奢なつくりだけれど、スノーハイクや、冬季のトレランのレースで使用するためのアイゼンらしく、よくしなる特殊な構造になっている。ベルトも、つま先部分と、足首で独立して締めるようになっていて、通常のアイゼンのように、前後でぎゅーっと締め付けるタイプではないので、多少靴底のやわらかい靴でも、しっかり張り付いてくれる。このシステムだと、片足で靴(400g)+アイゼン(250g)+カバー(30g)=トータル(680g)と足さばきも軽快になり、冬でもすっかり登山靴の出番がなくなってしまった。

 よく、山を始めたばかりの女性が登山用品店に薦められて、5~6万もするようなごっつい登山靴を履いてたりするけれども、あれもどーかと思うなあ。何十年も使える革の登山靴は愛着もわくし、いいと思いますけどね。