2013年4月22日月曜日

FAQ





 いくつかインクノットに寄せられた質問もあるようなので、基本的なことをFAQ的にアドバイスして行こうかと思います。

⑴お金について:いくら位お金は持って行けばいいの?

 基本的には食費込みか、いくらか食費を取られるにしてもバイト代から差し引かれるだけなので、普通に働いている分にはお金はいっさいかかりません。なので用心のため(着いて数日で小屋番と大喧嘩して、バイト代ももらわないうちに即下山とか、少なからず見てきていますので・・・)に帰りの交通費+αくらいあればいいのですが、自分用に、売店で売っているお菓子やお酒なんかを買ったり、他の小屋に遊びに行って、おみやげのバッジや手ぬぐいを買ったりすることもあるので、その分、多少多めに持っていくといいかと思います。自分の小屋の物なんかは、ツケで購入して、後でバイト代から引いてもらえる場合もあるので、現金としては必要ない場合もあります。小屋によってやりかたも違うので事前に確認しておいた方がいいでしょう。   自分にとって生活に必要なもの、お金を使ってしまいそうなもの、そしてそれの山での調達方法(or 自分で担いでいくのか、ヘリであげてもえるのか、小屋で買えるのか)に関してはあらかじめ考えておかないといけないかもしれません。あるグループでは、頼めばヘリの荷揚げの時にお酒やたばこを揚げてくれますが、別のグループでは個人の荷物はヘリでの荷揚げ禁止のところもあります。お酒も、毎晩、晩酌用に売店の飲み物から一本無料で選べる小屋、小屋番さんが、自腹でバイトの分までビールを揚げてくれている小屋等、様々ですが、私のように毎晩飲みたい人は、ヘリでの荷揚げの時に、個人用のお酒も上げてくれるところがいいでしょうね。あ、バイト代はだいたい最終日に、現金払いの場合が多いですが、あとで銀行に振込っていう小屋もあります。そういえば、GWの鳳凰小屋でのバイト代を財布もろとも、帰りの電車で紛失してしまったこともありました。この時は十万弱でしたが、数ヶ月のバイト代となると、結構な額になるので、バイト代の入った封筒は厳重管理してくださいね。

⑵休日について:休みをとって、山を歩いたりできるのか?

  最盛期だけの短期バイトの人は、なかなか休みはとれないかもしれません。なにせ、みんな忙しくて一杯一杯な感じなのです。中期以上の人は交代でまとめて4-5日くらいは取れると思いますが、8月末か、9月に入ってちょっと暇になってからかな。微妙なのは1ヶ月くらいの人で、私もそうなんですけど、予約の状況を見て「この日はお客さん少ないので半日位、山を歩いてきていいですか?」とか交渉してみるといいですよ。でも、たいていはその小屋なりのやり方があって、朝早くでた人(早番)は午後長く休めるとかその小屋なりにうまくローテーションを組んで運営しているはずです。でも、初めての小屋で一ヶ月くらいだと、慣れるのに一週間、最盛期の二週間のバタバタが終わるともう下山まで一週間ですから、あっという間なんですよね。それより、バイトはバイトと割り切って、帰りにのんびり縦走して帰るとか、紅葉の時期に居候として遊びにくるとかのほうがいいんじゃないかな?はじめての所なら、特に遠出しなくとも、小屋周辺で休み時間にうろうろするだけでも結構面白いものですよ。僕は岩魚釣りに行くか、カメラ持ってぶらぶら散歩するのが好きな休憩時間の過ごし方です。

⑶お風呂や洗濯について:あまり不衛生なのはちょっと困るという方

  かなり高所にある小屋でも、それなりの小屋なら、従業員用のお風呂かシャワー、そして発電機で発電しているところは洗濯機もあるのが普通です。しかし、だいたいどこも、お風呂はあっても、入れるのは週2回程度。洗濯は発電機がまわっている朝か晩、手の空いた時にささっと済ませる感じです(携帯なんかの充電も発電機がまわっている間にすることになります)。ただし、水を雨水だけに頼っている所はどちらも無いに等しい場合もあります。風呂といっても、お湯を沸かして、タオルで体を拭くだけのところもありますし、洗濯にもあまり十分に水は使えない小屋もあります。ただ、こういう厳しい条件の小屋は眺望が素晴らしかったりもするのですが。ここら辺が気になる人は、最初に小屋に確認しておいたほうがいいでしょう。条件は小屋によってまちまちなので。例えば高天ヶ原山荘はお風呂までは歩いて片道15分程かかります。しかし、硫黄系の白濁した、とてもいい温泉で、露天風呂で毎日お湯につかれます。僕は雨の日でも傘さして入りにいきます。そのかわり発電機がないので洗濯はバケツで手洗いになります。でも、水は湧水が豊富なので、洗濯の水に困るということはありません。そうそう、通常、洗濯用の洗剤や、石鹸、シャンプーは小屋に備え付けであります。

⑷下界の情報や連絡方法:テレビとか見れるのですか?携帯電話はつながるの?

 これまで働いてきた小屋はほとんど黒部原流域の小屋ばかりですが、意外にもテレビがないのは高天ヶ原山荘のみです。今は、発電機があって、衛星のアンテナさえあれば、衛星放送はどこでも映りますからね。お天気の情報なんかはやはりわかりやすいですし、最近はピンポイントの気象情報も衛星テレビで得られます。だいたいどこの小屋も談話室や玄関なんかにテレビを設置していて、お天気情報を流しっぱなしにしています。まあ、従業員はゆっくり見る暇はないですけど、オリンピックとかワールドカップとかの結果は、やはりみんな登山中でも気になっているようです。携帯に関しては、山岳エリアの電波基地等、だいぶ改善されてきてはいるようです。たとえば、太郎平小屋は、最近は普通にドコモの携帯は使えますし、双六小屋、黒部五郎小舎あたりでも、ちょっと裏山に登ったりすると通じる場所があったりします。裏山にメールしに行く人に自分の携帯をわたして、一緒にメール受信してきてもらったりとかはバイト同士で日常的にやっています。なので、これはキャリアによっても違いますし(たいていは山ではドコモが一番通じやすいですが・・・)、あらかじめ確認するしかないでしょう。どうしても、連絡を密にとらないといけないなら、開発の進んだ立山方面の小屋とか、基地局のある常念岳や槍ヶ岳あたりの小屋にするという選択もあります。電波の届かないところでは、緊急の場合は、小屋の無線で下界の事務所に連絡してもらい、かわりに連絡とってもらわないといけません。その点、大きな小屋ならば、たいてい衛星電話がありますので、それを使わせてもらえるので安心です。

その他

その他、ご質問等ございましたら、気軽にコメント欄に書き込んでいただければ、「虎の巻」のほうに順次書き込む予定です。

  今日の写真は、ここ4年程山小屋のバイトの時には必ず持っていっている防寒着。ダウンのベストの上にのっかっているのが、ノースフェイスの同じアコンカグアシリーズの長袖のダウン。軽量で暖かいので重宝してます。山小屋での気温っていうのも、初めてこられる方にはわからないことの一つになるかと思いますが、北アルプスの稜線上の小屋だと、だいたい標高2400メートル以上の所にあるので、一般的な計算で標高100mごとに0.6度気温が下がるとすると、標高0メートルの所より、小屋は15度程度気温が低いことになります。都会の様にヒートアイランド化はしていないですし、放射冷却も厳しいので、暖かくなる海の日あたりから、お盆まででも、気温は冷え込むと朝は5度くらいまで下がります。また、八月上旬でお天気がよければ、昼間は20度くらいまで上昇することもあります。ただ、低気圧が来て、しとしと雨が続いたりすると夏とはいえ日中も気温が低いままで、最高気温10度程度のこともありますので、下界の真冬並みです。なので、フリースの上に羽織る何がしかの防寒着は持っていったほうがいいです。7月上旬やお盆過ぎはさらに冷え込み、当然、夏なのにストーブなしでは暮らせません。

2013年4月2日火曜日

今年も高天原山荘へ



 こんにちは~、はる@です。もう4月、昨日から新年度に入りました。今年の東京の桜は、もう二週間も咲き続けているのですが、さすがに今日の雨で散ってしまうのかな。いやはや、長い間、楽しませていただきました。今年は三回も花見に行ってしまった。

 そうそう、今年の夏なんですが、昨年同様、高天ヶ原山荘に行くことに決めました。いつものように、短期バイト、約一か月滞在の予定なのですけど、募集状況によっては、6月末から8月末までの中期のバイトになるかもしれません。短期と中期ってどう違うの? っと、今年初めて山小屋でアルバイトをしてみようって考えてる方は思うでしょうけど、たとえば、高天ヶ原山荘を例に説明すると、かなりの違いがあることがわかります。たとえば入山時期と登山道の状況。

 短期だと、たいていは忙しくなってくる海の日直前に入山することが多く、今年だと7/15が海の日で月曜日。この週末の混雑が予想できるので(お天気によっは、期待はずれで誰も登ってこなかったりしますが・・・ ) 13日の土曜日に登って来てくれる?っていう話になりそうです(金曜は平日なので、まだ登山口までのバスの運行がないので)。太郎平小屋で、その週末お手伝いして、週明けに高天原まで移動という感じになるのかな。もう、夏山ですし、特に危険な所もなく高天原山荘までたどりつけるでしょう。行ってしまえば、働く環境はすでに整っているので、一か月間がんばるのみです。すでに小屋はお客さんで混雑しはじめているので、いきなり本番体制です。

 では、中期のアルバイトだとどうでしょうか?中期だと6月末の入山になるのですが、7月中旬過ぎの入山とは山の状況が大きく違います。そう、まだまだ北アルプスの特に北面や谷には、雪がふんだんに残っているのです。この、7月上旬というのは、この残雪の最後の雪解け時期になります。太郎から高天ヶ原山荘までは、いくつもの谷を越えていかないといけないのですが、谷にかかった、崩れやすい残雪のスノーブリッジを何度も通過して行かないといけませんし、まだ橋のかかっていない川も渡っていかないといけません。結構大変な道のりなのです。そして、なんとか小屋にたどり着いたら、男衆はしばらくは、草刈り機やチェーンソウ、燃料のガソリンなんかを背負って、登山道整備に山をかけめぐります。そのほか水源も確保しないといけませんし、川に橋も架けないといけません。まあ、まだ人っ子一人いない山を歩き回って、お昼に、まだ雪の残る雲の平を眺めつつ食べる、おにぎりの美味しさといったら・・・もう最高なのですが(笑)。

 まあ、これは極端な例かもしれませんが、すでに環境が整った上での、忙しい時の助っ人としての、短期バイトと、その他小屋や登山道の諸々のことにもかかわる中期~長期のバイトとでは、山小屋での仕事に対する感じ方も違ってくるように思います。

 今日の写真は、今年、山に持っていこうとおもっている電子機器。AppleのiPad miniとSONYのGPS。昨年までは10インチ液晶のiPad だったのですが、ちょっと重いので、今年からはmini君にしようと思います。iPad等のタブレット端末がいいのは、バッテリーの持ちが圧倒的にいいこと。10時間は裕に持ちますから。これに、音楽や小説、漫画、映画や語学の教材なんかをこれからばっちり仕込んで持っていきます。山小屋では、お天気の具合でぽかっと時間が空いたりすることもあるし、寝る前のちょっとしたプライベートな時間に楽しめるものがあると息抜きにもいいのです。小屋にはどこも小屋番さん、代々のバイトや、お客さんが置いて行った本がぎっしり詰まった読書コーナー的なものがあるので、初めての小屋では結構それだけで楽しめるのですが、たいてい一年目で読みつくしてしまいますので、3年目ともなると自前でいろいろ用意することになります。今はスマートホンも普及しているし、みなさんも使い慣れたスマホにお気に入りのものを入れて持っていくといいと思いますよ。昼間は小説を読むか、語学の勉強。雨の休日は映画、仕事終えてから漫画ってのが僕のパターンです。昨年は毎晩、寝る前に「荒川アンダーザブリッジ」を読んでたっけ。

 あ、そうそう、これを読んでいる方も、もし今年、高天原に来ることがあったら、ぜひぜひ声をかけてくださいね。

2013年3月25日月曜日

山とインターネット



 こんにちは!はる@です。桜が満開ですね~ この時期は、地元の中野も桜で有名だし、普段、自転車で走っている、善福寺川や、神田川沿いも延々と桜並木だし、毎晩行くジムの前にも桜の大木と、この時期は桜づくしの毎日です。どんだけ、日本人は桜好きなんでしょうか(笑)。

 今日のお題はインターネットと山ってことなのですが、おそらく、このインクノットのサイトにたどり着いて、このページを見ている人も、ネットで「山小屋 アルバイト」とかで検索してきている人が多いのではないでしょうか? それまでは、登山雑誌等の募集広告を見て、バイトに応募っていう人が圧倒的に多かったんじゃないかとおもいます。というか、それしか情報がなかったしね。そのほか登山コースの情報とか、道具のこととか、本や雑誌、口コミで情報を得ていたのが、誰でもネットに簡単にアクセスできるようになり、個人のHPやブログ等での情報発信が活発になるにしたがって、たいていのことはネットで検索すれば情報を得られるようになりました。

 これは、登山客側ばかりではなく、山小屋からの情報発信の仕方もだいぶ変化して、この十年くらいで、ブログでの写真つきの日記形式での情報発信から、最近では、FacebookやTwitter等もまじえての小屋と登山客との情報のやり取りもだいぶ盛んになってきています。僕の知っているところでは、北アルプスの太郎平小屋はフェイスブックを活用しているし、南アルプスの鳳凰小屋はHPをベースにして、ブログとTwitterも併用して、効果的に情報発信しているようです。特に、珍しい花々で有名な鳳凰小屋では、その時々に見ることのできる花の紹介もブログでしているので、興味のある方はのぞいてみたらいかがでしょうか? あそこはそれこそ週替わりで見ごろの花がかわっていくので、とても役に立つとおもいます。

 今日の写真は、現在使っているトレッキングポール、ブラックダイアモンドのディスタンスというモデルを撮っただけなんですが。実はこのポールにもインターネットが関係しているんです。Lekiにかわって、すっかりトレッキングポールのスタンダードになった感のあるブラックダイアモンド。特にこのモデルは、テントのポールのように、関節ごとに折りたためるので、非常にコンパクトに収納できて便利なのですが、唯一不満だったのが、スノーバスケットが取り付けできないこと。もともとは、写真左下の石突きがついていたのですが、トレッキング用の小さなバスケットが一体化されていて、交換できないタイプでした。なんとか、このポールにスノーバスケット付けられないかなーっと、なんとなくネットで検索したところ、同じようなことを考える人はいるもので、しかもその方は自分で実践して、ブログで、その方法まで写真つきで公開していました。

 要は、ブラックダイアモンドから、バスケットを交換できるタイプの石突きを入手して交換するだけなんですが、その取り外し方法が肝で、この石突き、熱で溶けるタイプの接着剤でポールの先端に固定されていて、これを取り外すには鍋で3分程度、ポールをぐらぐら煮込むという作業が必要でした(笑)。こんなん、情報ないとわからないしねえ。山に関してはもちろんですが、ほかにも、写真や自転車とか、フライフィッシングとか、どちらかというとマニアックにはまりがちなタイプの趣味でも、様々な裏ワザ&レア情報がネットで得られる時代になりました。

ちなみに、このブログの解析ページをみてみると、このページにアクセスしているのは、ウインドウズパソコンが60%、アンドロイドのスマホが15%、アイフォンが14%、マックが7%、iPadが2%だそうです。そこのあなたも、電車の中でスマホから見てたりしてませんか?

2013年3月4日月曜日

最近の足元廻り



こんにちは!はる@です。寒かった今年の冬も、先日、春一番も吹いて、やっと日差しも春めいてきました。僕は山は、今年に入ってからはスノーハイクに、奥多摩と北八ヶ岳に行ったのみ。三月中旬までは、仕事でいっぱいいっぱいの状態ですが、ぼちぼち本格的に再開しようと思っています。最近は、簡単なウエイト・トレーニングの道具を一式買い込んで、家で毎日軽く筋トレをするようになりました。ジムではもっぱら泳いでばかりいます。

 そういえば、山小屋アルバイトもだいぶ募集がきているようですね。はじめての方は不安で一杯でしょうけど、大自然の懐でひと夏過ごせるというのは、とてもいい経験になるとおもいますよ。そういう僕も、今でこそ通いなれた小屋ばかり行っていますが、最初の数年は結構不安だらけだったっけなあって、実は今でもそうなのですが、入山前っていまだに、気が重いというか、行けば楽しいのはわかってるのに、なぜか気が進まない(笑)。きっと生活環境ががらっと変わってしまうので、なんとなく気構えちゃうんだろうな。そうそう、山小屋にもっていくものは人それぞれだし、実際忙しくってそれどころじゃないことも多いのだけれど、自分なりにちょっとした時間を楽しく、有意義に過ごせる何か?をもっていかれるといいかも。それはiPadかもしれないし、ハーモニカかもしれないし、語学のテキストかもしれない、そんな何か。

 写真は、最近使っている、雪山用の靴とアイゼンです。登山をはじめてから、自分の足に合うということもあって、イタリアのスポルティバの登山靴を十数年来使っていたのですが、数年前から、低山歩き用にトレール・ランニング用のローカットのシューズをちょこちょこ履きはじめ、これはなかなかいけるな~っと実感があったので、本格的にトレラン用の靴に乗り換えることにしました。厳冬期の氷壁などは登る予定もないので、ランニング用で十分というか、非常に軽快で快適なことがわかった。そうそう、今年の山小屋バイトのために初めて登山靴を買うなんっていう人もひょっとしているかもしれないけれど、実際一万円台のこんな靴で十分ですよ~

 この靴は、モントレイルのミッドカットモデルで、靴底は一般的なビブラムソールよりはるかにグリップもいいし、衝撃吸収性も抜群。常に進化し続けているランニングシューズからの技術的なフィードバックがあり、様々な工夫がされている。防水も、この靴はゴアテックスではなく、アウトドライというシステムで、ゴアテックスのように、靴下状のものを内側に縫い付けるのではなく、防水・透湿の層を外皮の内側に、直接溶着させているので、従来のゴアテックスタイプの靴のように、外皮とソックスの間に水がたまることがなく、濡れてもまったく重くなることがない。

 ただし、あくまでランニングシューズなので、防寒対策はまったく施されていないから、僕はこの靴に冬に自転車の練習で使う、ネオプレーンの防寒カバーをつけて雪山で使っている。これで、足が冷たく感じられたことは今のところない。ただ、やはりランニング用ということで、靴底が柔らかめなので、ちょっと特殊なアイゼンをつけている。

 KAHTOOLA KTS Crampons / カトゥーラ KTSクランポンというアイゼンで、ちょっと爪自体は薄めで華奢なつくりだけれど、スノーハイクや、冬季のトレランのレースで使用するためのアイゼンらしく、よくしなる特殊な構造になっている。ベルトも、つま先部分と、足首で独立して締めるようになっていて、通常のアイゼンのように、前後でぎゅーっと締め付けるタイプではないので、多少靴底のやわらかい靴でも、しっかり張り付いてくれる。このシステムだと、片足で靴(400g)+アイゼン(250g)+カバー(30g)=トータル(680g)と足さばきも軽快になり、冬でもすっかり登山靴の出番がなくなってしまった。

 よく、山を始めたばかりの女性が登山用品店に薦められて、5~6万もするようなごっつい登山靴を履いてたりするけれども、あれもどーかと思うなあ。何十年も使える革の登山靴は愛着もわくし、いいと思いますけどね。

2013年2月3日日曜日

今年はどこに・・・

 みなさん、こんにちは!はる@です。早いもので、2013年ももう二月ですね。東京も大雪が降ったりで、例年より寒い冬でしたけど、ここ一週間くらいで、だいぶ春の香がしてきました。そろそろ僕も今年はどこにいこうかな~っと、考え始めているところです。今年は3月からクライミングと沢登りのスクールに通う予定にしていて、それまではあまり山の話題もないので、上の「山小屋アルバイト虎の巻」に手を加えつつ、最近使っている山の道具の話でもしてみようかと思っています。

 今日の写真は、高天原山荘の前に広がる湿原の写真。椅子に座って、お二人でお茶をいれて飲んでいるところを、いい感じだったので、お願いして撮らせていただきました。なんでこんなところに椅子が置いてあるの?って思うかもしれませんが、実はこの近くに足湯スポットがありまして、そう、温泉が沸きでているところがあって、そこで足湯するための椅子なんですが、お客さんにはもちろん内緒です(笑)

2012年12月9日日曜日

閑話休題

 みなさんこんにちは! はる@です。師走です。忙しいです。しかしそんな中、12/3-4と、双六小屋の忘年会@関東部会が、丹沢の塔の岳、尊仏山荘であったので、参加してきました。今年は参加者11名。昨年は18名とのことだったので、ちょっと少なめなのかな? 夜は山荘の方々も参加してくださっての豚汁パーティーで美味しゅう&楽しゅうございました。初日はなんとかもったものの、翌日は雨の中の下山となりました。それでも、途中で雨も止み、下山後はみんなで鶴巻温泉へ。午後3時解散となりました。みなさんお疲れ様でした、来年もよろしく!

 写真の猫は尊仏山荘の主、猫のみーちゃん。さてさて、今年もこのコラムの更新はあと、2-3回かなあ?今年も一年ありがとうございました。よかったら、最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

2012年11月28日水曜日

小池式

 今朝は今年一番の冷え込みだそうで、朝の最低気温は5度、都心でも15時現在の気温は7度程度。なんか今年の冬は寒そうです。おひさしぶりです、こんにちは!はる@です。先週は急に気温が下がったこともあり、風邪をひいてしまって、寝たり起きたりの半病人生活でした。やっと、一昨日から自転車も水泳も復帰。都内も紅葉真っ盛りで、走っていても楽しいです。でも、さすがに気温が十度切ると、出かけるのが億劫になってくる。そんな時の屋内活動として、そういえば、この秋からアコースティックギターの練習を始めたのです。とりあえずアメリカのオベーションというメーカーのギターを買って毎日練習中。

 中学一年の頃から、十年ほど、結構真面目にベースギターを弾いていたので、弦楽器に対する違和感はなく、特にこのオベーションのギターは、ネックも細いし、弦高も低めなので、手の小さい日本人にとっては、フェンダーのベースに比べると、とても弾きやすい。まだまだ基本コードをおさらいしているところだけれど、そろそろ曲も弾いてみたくなってきた。ビートルズの「across the universe」にでも、チャレンジしてみようかと思っている。来年の夏はマーチンの旅行用のギターでも小屋に揚げてもらおうかな。ま、短期じゃギター弾いてる暇もないのだけれど。

 今日の写真は、高天ヶ原山荘の厨房の流し場の写真です。普通、山小屋では水源から、直径50mmくらいの黒いホースで水を引いてきている。そこそこの規模の小屋であれば、一旦タンクにためて、そこから各所に給水といった感じになるのだけれど、高天の場合は小屋の規模も小さいので、引いてきたホースから水を小屋裏の瓶にためて、そこから、洗面所、デッキの飲み物を冷やす水槽、そして、この厨房と三本だけで水を供給しています。そう、厨房で水が使えるのは、ここだけ!多少規模は大きくなるが、黒部五郎小舎の厨房でも、蛇口は6か所もあるのにである。

 実はこの方式、一昨年まで長く小屋番を務められた、小池さんが発明したものらしい。写真のように瓶からホースで厨房へ水を引いてきて、ステンレス製の手作りの水槽に一旦ためて、水槽上部の空き缶利用の筒から常時水が流れるようになっている。この、水槽に水を貯めておくというのがみそで、たとえば急に大量のお湯を沸かすことにになったりしたときに柄杓でさくっと寸胴に汲むことができるし、洗物をするにも常に水が貯まっているというのは非常に便利なのである。これは、水が豊富な場所だからこそできる方式で、やはり以前、小池さんが小屋番をしていた薬師沢小屋も同じ方式になっている、あそこも水には困らない場所に立っている小屋である。

 最初は面食らったが、この流しに、浸け置き用、すすぎ用、湯せん用と三つのタライに湯をはっておき、向かい合わせで2人の流れ作業で食器類を洗うのだけれど、こんな小さなスペースと蛇口一個で、100人分近い洗物を処理できてしまうのであるから、実は、なかなか効率的なシステムなのである。