みなさんこんにちは! はる@です。師走です。忙しいです。しかしそんな中、12/3-4と、双六小屋の忘年会@関東部会が、丹沢の塔の岳、尊仏山荘であったので、参加してきました。今年は参加者11名。昨年は18名とのことだったので、ちょっと少なめなのかな? 夜は山荘の方々も参加してくださっての豚汁パーティーで美味しゅう&楽しゅうございました。初日はなんとかもったものの、翌日は雨の中の下山となりました。それでも、途中で雨も止み、下山後はみんなで鶴巻温泉へ。午後3時解散となりました。みなさんお疲れ様でした、来年もよろしく!
写真の猫は尊仏山荘の主、猫のみーちゃん。さてさて、今年もこのコラムの更新はあと、2-3回かなあ?今年も一年ありがとうございました。よかったら、最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
2012年12月9日日曜日
2012年11月28日水曜日
小池式
今朝は今年一番の冷え込みだそうで、朝の最低気温は5度、都心でも15時現在の気温は7度程度。なんか今年の冬は寒そうです。おひさしぶりです、こんにちは!はる@です。先週は急に気温が下がったこともあり、風邪をひいてしまって、寝たり起きたりの半病人生活でした。やっと、一昨日から自転車も水泳も復帰。都内も紅葉真っ盛りで、走っていても楽しいです。でも、さすがに気温が十度切ると、出かけるのが億劫になってくる。そんな時の屋内活動として、そういえば、この秋からアコースティックギターの練習を始めたのです。とりあえずアメリカのオベーションというメーカーのギターを買って毎日練習中。
中学一年の頃から、十年ほど、結構真面目にベースギターを弾いていたので、弦楽器に対する違和感はなく、特にこのオベーションのギターは、ネックも細いし、弦高も低めなので、手の小さい日本人にとっては、フェンダーのベースに比べると、とても弾きやすい。まだまだ基本コードをおさらいしているところだけれど、そろそろ曲も弾いてみたくなってきた。ビートルズの「across the universe」にでも、チャレンジしてみようかと思っている。来年の夏はマーチンの旅行用のギターでも小屋に揚げてもらおうかな。ま、短期じゃギター弾いてる暇もないのだけれど。
今日の写真は、高天ヶ原山荘の厨房の流し場の写真です。普通、山小屋では水源から、直径50mmくらいの黒いホースで水を引いてきている。そこそこの規模の小屋であれば、一旦タンクにためて、そこから各所に給水といった感じになるのだけれど、高天の場合は小屋の規模も小さいので、引いてきたホースから水を小屋裏の瓶にためて、そこから、洗面所、デッキの飲み物を冷やす水槽、そして、この厨房と三本だけで水を供給しています。そう、厨房で水が使えるのは、ここだけ!多少規模は大きくなるが、黒部五郎小舎の厨房でも、蛇口は6か所もあるのにである。
実はこの方式、一昨年まで長く小屋番を務められた、小池さんが発明したものらしい。写真のように瓶からホースで厨房へ水を引いてきて、ステンレス製の手作りの水槽に一旦ためて、水槽上部の空き缶利用の筒から常時水が流れるようになっている。この、水槽に水を貯めておくというのがみそで、たとえば急に大量のお湯を沸かすことにになったりしたときに柄杓でさくっと寸胴に汲むことができるし、洗物をするにも常に水が貯まっているというのは非常に便利なのである。これは、水が豊富な場所だからこそできる方式で、やはり以前、小池さんが小屋番をしていた薬師沢小屋も同じ方式になっている、あそこも水には困らない場所に立っている小屋である。
最初は面食らったが、この流しに、浸け置き用、すすぎ用、湯せん用と三つのタライに湯をはっておき、向かい合わせで2人の流れ作業で食器類を洗うのだけれど、こんな小さなスペースと蛇口一個で、100人分近い洗物を処理できてしまうのであるから、実は、なかなか効率的なシステムなのである。
中学一年の頃から、十年ほど、結構真面目にベースギターを弾いていたので、弦楽器に対する違和感はなく、特にこのオベーションのギターは、ネックも細いし、弦高も低めなので、手の小さい日本人にとっては、フェンダーのベースに比べると、とても弾きやすい。まだまだ基本コードをおさらいしているところだけれど、そろそろ曲も弾いてみたくなってきた。ビートルズの「across the universe」にでも、チャレンジしてみようかと思っている。来年の夏はマーチンの旅行用のギターでも小屋に揚げてもらおうかな。ま、短期じゃギター弾いてる暇もないのだけれど。
今日の写真は、高天ヶ原山荘の厨房の流し場の写真です。普通、山小屋では水源から、直径50mmくらいの黒いホースで水を引いてきている。そこそこの規模の小屋であれば、一旦タンクにためて、そこから各所に給水といった感じになるのだけれど、高天の場合は小屋の規模も小さいので、引いてきたホースから水を小屋裏の瓶にためて、そこから、洗面所、デッキの飲み物を冷やす水槽、そして、この厨房と三本だけで水を供給しています。そう、厨房で水が使えるのは、ここだけ!多少規模は大きくなるが、黒部五郎小舎の厨房でも、蛇口は6か所もあるのにである。
実はこの方式、一昨年まで長く小屋番を務められた、小池さんが発明したものらしい。写真のように瓶からホースで厨房へ水を引いてきて、ステンレス製の手作りの水槽に一旦ためて、水槽上部の空き缶利用の筒から常時水が流れるようになっている。この、水槽に水を貯めておくというのがみそで、たとえば急に大量のお湯を沸かすことにになったりしたときに柄杓でさくっと寸胴に汲むことができるし、洗物をするにも常に水が貯まっているというのは非常に便利なのである。これは、水が豊富な場所だからこそできる方式で、やはり以前、小池さんが小屋番をしていた薬師沢小屋も同じ方式になっている、あそこも水には困らない場所に立っている小屋である。
最初は面食らったが、この流しに、浸け置き用、すすぎ用、湯せん用と三つのタライに湯をはっておき、向かい合わせで2人の流れ作業で食器類を洗うのだけれど、こんな小さなスペースと蛇口一個で、100人分近い洗物を処理できてしまうのであるから、実は、なかなか効率的なシステムなのである。
2012年11月22日木曜日
震災と山小屋
昔、10年近く前だろうか、新潟で大きな地震があった時に、その付近の山に登っていたことがあって、その時は山頂近くで一人でテントを張っていたのだけれど、ジョジョじゃないけど、「ゴゴゴゴゴゴゴ!」っと大地が揺らぐのを感じたことがある。その時以来は山にいる時に地震ってあまり感じたことも、気にしたこともなかった。
でも、今年。高天ヶ原山荘に行ってみると、食堂の壁に何やら展示物があった。昨年の大震災の後、ここの小屋番の高橋さんが、ボランティアで何度も陸前高田へ通っていたそうで、その時の受け皿になっていたNPO団体の活動内容等を展示していたのである。そして、受付をしながら、ミサンガを編み、その売上げを、募金として募っていた。写真に写っているのは、被害の大きかった陸前高田の隣町の方々で、朝食の後に、「この山小屋ではこんな活動もやってくださっているんですね」と、声をかけられた。せっかくなので、裏でごみ燃やしをしていた高橋さんを呼びに行って、当時の模様を説明してもらっているところ。みなさん感心して地元に帰っていかれました。そのほかにも今年は、こんな北アルプスの最奥地にいながら、全国のいろいろな場所と繋がりを感じることが多かったのが印象に残っている。
そうそう、話はかわるけど、12月はじめには双六グループの小屋関係者の忘年会があるので、参加して来る予定です。実は、昨年も誘っていただきながら仕事の都合で出られなかったので、今年は予定をばっちりあけて待っていたのである(笑)。場所はなんと、丹沢、塔の岳の尊仏山荘。もう何年も行ってなかったなあ、丹沢は。毎年平日に、貸切状態で大宴会をするんだって。
でも、しばらく山歩いてないんで、バカ尾根きついだろうなあ。丹沢だし、軽装&トレランシューズで行くかな。帰りは鶴巻温泉でリハビリ(笑)
でも、今年。高天ヶ原山荘に行ってみると、食堂の壁に何やら展示物があった。昨年の大震災の後、ここの小屋番の高橋さんが、ボランティアで何度も陸前高田へ通っていたそうで、その時の受け皿になっていたNPO団体の活動内容等を展示していたのである。そして、受付をしながら、ミサンガを編み、その売上げを、募金として募っていた。写真に写っているのは、被害の大きかった陸前高田の隣町の方々で、朝食の後に、「この山小屋ではこんな活動もやってくださっているんですね」と、声をかけられた。せっかくなので、裏でごみ燃やしをしていた高橋さんを呼びに行って、当時の模様を説明してもらっているところ。みなさん感心して地元に帰っていかれました。そのほかにも今年は、こんな北アルプスの最奥地にいながら、全国のいろいろな場所と繋がりを感じることが多かったのが印象に残っている。
そうそう、話はかわるけど、12月はじめには双六グループの小屋関係者の忘年会があるので、参加して来る予定です。実は、昨年も誘っていただきながら仕事の都合で出られなかったので、今年は予定をばっちりあけて待っていたのである(笑)。場所はなんと、丹沢、塔の岳の尊仏山荘。もう何年も行ってなかったなあ、丹沢は。毎年平日に、貸切状態で大宴会をするんだって。
でも、しばらく山歩いてないんで、バカ尾根きついだろうなあ。丹沢だし、軽装&トレランシューズで行くかな。帰りは鶴巻温泉でリハビリ(笑)
2012年11月6日火曜日
幻の源流水
お久しぶりです、はる@です。いろいろと締切に追われて、一か月もご無沙汰してしまいました。そんな忙しい中、自転車と水泳に加えて、週末にランニングもトレーニングに加えて、意味もなく体ばかり鍛えてたりします。トライアスロンでもはじめそうな勢い。でも、いつまでも山を楽しみたいので、鍛えとかないとね。
しかし、いつの間にか11月に・・・今年もあと二か月となってしまいましたが、もうすこしお付き合いください。月中旬になれば、近場の奥多摩でも紅葉が楽しめるようになります。アルプスのような雄大さは望めないですが、森が豊かですし、帰りに温泉にも入れて東京なのに結構、自然を堪能できるんですよ。奥多摩には毎年、紅葉の季節と、雪が降った直後、新緑の頃、かたくりの花の咲く五月と、年に4-5回は足を運びます。土日には、新宿駅から奥多摩行の特別列車がでていて、地元の中野駅にも停まってくれるので乗り換えもなしに奥多摩駅まで運んでくれるので楽ちんです。
今日の写真は、高天ヶ原のとある場所にある通称「幻の池」。高天ヶ原で池というと、竜晶池が有名で、道も整備されていますが、こちらは、とある方面への登山道から、道をはずれて森に入っていくと、岩から湧水が湧いている場所があって、ここからの細い流れをたどっていくと、だんだんと立派な渓に、そしてその先にこの大岩魚の棲む、幻の池が現れます。ちょっと神秘的でいいところでしょう? ここら辺はほんとに森が綺麗なところで、ふらふらと歩いているだけでも心が癒されます。しかし高天ヶ原は水に恵まれた場所です。昨年は雨がすくなく、お隣の雲の平では水不足で、アルバイトが毎日テント場の水源までポリタンクを担いで何往復も水を汲みに行っていたとか。
そんなときに高天ではこの湧水を25リットルタンクに汲みに行き、お客さんに自由に飲んでいただけるように、玄関ロビーにコップも一緒に設置。これがまた、大人気でした。来年もまたやるかどうかはわからないけど、もし高天ヶ原に来られることがあったらぜひ、この「幻の池」の源泉、飲んでみてくださいね。
でも、これまでお世話になった小屋で水が一番美味しいのはやはり、南アルプスの鳳凰小屋かな。あそこら辺は、花崗岩質の山で、それがいいのか、甲斐駒ケ岳の麓には、サントリーの白洲蒸留所もあったりと、もともと水がおいしいところなんですよね。
そういえば、夏に山小屋で働き始めて、来年でちょうど十年目になります。来年はどこで過ごそうか・・・うーむ、でも、やっぱ、温泉は魅力的だ(笑)。
しかし、いつの間にか11月に・・・今年もあと二か月となってしまいましたが、もうすこしお付き合いください。月中旬になれば、近場の奥多摩でも紅葉が楽しめるようになります。アルプスのような雄大さは望めないですが、森が豊かですし、帰りに温泉にも入れて東京なのに結構、自然を堪能できるんですよ。奥多摩には毎年、紅葉の季節と、雪が降った直後、新緑の頃、かたくりの花の咲く五月と、年に4-5回は足を運びます。土日には、新宿駅から奥多摩行の特別列車がでていて、地元の中野駅にも停まってくれるので乗り換えもなしに奥多摩駅まで運んでくれるので楽ちんです。
今日の写真は、高天ヶ原のとある場所にある通称「幻の池」。高天ヶ原で池というと、竜晶池が有名で、道も整備されていますが、こちらは、とある方面への登山道から、道をはずれて森に入っていくと、岩から湧水が湧いている場所があって、ここからの細い流れをたどっていくと、だんだんと立派な渓に、そしてその先にこの大岩魚の棲む、幻の池が現れます。ちょっと神秘的でいいところでしょう? ここら辺はほんとに森が綺麗なところで、ふらふらと歩いているだけでも心が癒されます。しかし高天ヶ原は水に恵まれた場所です。昨年は雨がすくなく、お隣の雲の平では水不足で、アルバイトが毎日テント場の水源までポリタンクを担いで何往復も水を汲みに行っていたとか。
そんなときに高天ではこの湧水を25リットルタンクに汲みに行き、お客さんに自由に飲んでいただけるように、玄関ロビーにコップも一緒に設置。これがまた、大人気でした。来年もまたやるかどうかはわからないけど、もし高天ヶ原に来られることがあったらぜひ、この「幻の池」の源泉、飲んでみてくださいね。
でも、これまでお世話になった小屋で水が一番美味しいのはやはり、南アルプスの鳳凰小屋かな。あそこら辺は、花崗岩質の山で、それがいいのか、甲斐駒ケ岳の麓には、サントリーの白洲蒸留所もあったりと、もともと水がおいしいところなんですよね。
そういえば、夏に山小屋で働き始めて、来年でちょうど十年目になります。来年はどこで過ごそうか・・・うーむ、でも、やっぱ、温泉は魅力的だ(笑)。
2012年9月29日土曜日
飯炊きという仕事
山小屋での仕事は沢山あるのだけれど、その中でも大変なことの一つに、飯炊きがある。そう、要はご飯を炊くだけのことなんだけど、これが結構大変なことで、何せ、その量が半端ではない。特に太郎平小屋とか、双六小屋クラスの大きな小屋になると、300人分とか一度に炊くわけで、太郎の場合は飯炊き専用の部屋まである。人一人付きっ切りになって、シーズン中、この部屋で、ご飯とお茶をひたすら作り続けるのである。高天ヶ原では、飯炊き番がご飯とお茶と味噌汁を担当している。まあ、この辺の分担の仕方は小屋によって様々なんだけど、専用部屋というのは太郎以外聞いたことがない。その太郎では、今年はネパールから毎年研修にきているビシャールがこの飯番を担当していた。とにかく、一番早く起きて、最後に翌朝分の米をといで寝るのが飯炊きなので、大変な労働である。まあ、最近は無洗米を使ってたりするので、以前よりは楽になったのかな? 飯炊き三年といって、この大変な仕事に三年間耐えることが、小屋番になるための条件と言われていたのだけれど、最近はちょっと変わってきてるみたい。
飯炊きの仕事の何が大変かというと、山小屋というのは直前までお客の数が不確定で、予約の人数にみたなかったり、逆に予約の倍も来てしまったりすることもある。それと、その時の客層やお天気なんかでも食べる量が全然違ったりする。お天気がよければ、みんな寄り道したりして、たっぷり歩いてくるので、当然よく食べるし、高齢の人と若い人の比率や、男女比でもかなり違いがある。もし、お弁当にご飯を使うようだと、弁当に使うご飯の量も日によってまちまちである。で、ここらへんは、常に変動要因なので、飯を炊く量が非常に読みにくいのです。炊きすぎれば余ってしまうし、逆に足りなければ急遽炊かなければいけないので、厨房がばたばたする。また、シーズン最盛期の一ヶ月は、食事も一回では終わらずに、数回、食堂のお客さんを入れ替えるので、それに合わせて炊かないといけないから、そのタイミングも難しい。
ほかにも難しい点があって、それは標高。そう、太郎平や黒部五郎で2400メートル、高天原は2100メートル、乗鞍肩の小屋にいたっては標高2700メートルである。そのため、下界のようなお手軽ガス炊飯器というわけにはいかずに、どこも圧力釜を使用している。で、この釜というのは小屋によって様々な物がつかわれていて、水の量、炊く時間等、微妙にくせがあるのである。なので、飯炊き番というのは、その小屋に長期で入るバイトが担当し、その小屋なりの飯の炊き方に小屋開けから徐々に慣れていき、シーズン最盛期にそなえるのです。僕はいつも短期か中期なので、飯炊きは乗鞍肩の小屋でしかやったことないのですが、なかなか気を使う仕事でした。2700メートルの高地だと、ちょっと間違うとご飯に芯が残ったり、逆にびちゃびちゃになってしまったり。
今日の写真は、高天ヶ原山荘でもう40年間使われている飯炊き用の圧力釜、通称UFO。はじめて太郎平小屋に来た時から噂には聞いていたのだけれど、この形・・たしかに、UFOである。アダムスキー型に似ている(笑)。それはともかく、どういう噂かというと、この釜で炊いたご飯はとにかくおいしい!との噂で、これは、三年前に初めて高天ヶ原でひと夏過ごした時に実感した。今までいたどこの小屋のご飯よりもおいしいのである。実際、この小屋にいると、お客さんに「ここのご飯よく炊けてるね!、おいしいね!」と、褒められることが多い。それに、お客さんばかりでなく、小屋で働く人も毎日食べるものなので、美味しいご飯が炊けるというのは、山小屋では実に大切なことなのだ。
毎日、おいしいご飯と温泉の日々。目の前には、荘厳な水晶岳と美麗な湧水の湿原。高天ヶ原とはいったい誰が名づけたのか、ここはまさに天上の楽園なのである。
飯炊きの仕事の何が大変かというと、山小屋というのは直前までお客の数が不確定で、予約の人数にみたなかったり、逆に予約の倍も来てしまったりすることもある。それと、その時の客層やお天気なんかでも食べる量が全然違ったりする。お天気がよければ、みんな寄り道したりして、たっぷり歩いてくるので、当然よく食べるし、高齢の人と若い人の比率や、男女比でもかなり違いがある。もし、お弁当にご飯を使うようだと、弁当に使うご飯の量も日によってまちまちである。で、ここらへんは、常に変動要因なので、飯を炊く量が非常に読みにくいのです。炊きすぎれば余ってしまうし、逆に足りなければ急遽炊かなければいけないので、厨房がばたばたする。また、シーズン最盛期の一ヶ月は、食事も一回では終わらずに、数回、食堂のお客さんを入れ替えるので、それに合わせて炊かないといけないから、そのタイミングも難しい。
ほかにも難しい点があって、それは標高。そう、太郎平や黒部五郎で2400メートル、高天原は2100メートル、乗鞍肩の小屋にいたっては標高2700メートルである。そのため、下界のようなお手軽ガス炊飯器というわけにはいかずに、どこも圧力釜を使用している。で、この釜というのは小屋によって様々な物がつかわれていて、水の量、炊く時間等、微妙にくせがあるのである。なので、飯炊き番というのは、その小屋に長期で入るバイトが担当し、その小屋なりの飯の炊き方に小屋開けから徐々に慣れていき、シーズン最盛期にそなえるのです。僕はいつも短期か中期なので、飯炊きは乗鞍肩の小屋でしかやったことないのですが、なかなか気を使う仕事でした。2700メートルの高地だと、ちょっと間違うとご飯に芯が残ったり、逆にびちゃびちゃになってしまったり。
今日の写真は、高天ヶ原山荘でもう40年間使われている飯炊き用の圧力釜、通称UFO。はじめて太郎平小屋に来た時から噂には聞いていたのだけれど、この形・・たしかに、UFOである。アダムスキー型に似ている(笑)。それはともかく、どういう噂かというと、この釜で炊いたご飯はとにかくおいしい!との噂で、これは、三年前に初めて高天ヶ原でひと夏過ごした時に実感した。今までいたどこの小屋のご飯よりもおいしいのである。実際、この小屋にいると、お客さんに「ここのご飯よく炊けてるね!、おいしいね!」と、褒められることが多い。それに、お客さんばかりでなく、小屋で働く人も毎日食べるものなので、美味しいご飯が炊けるというのは、山小屋では実に大切なことなのだ。
毎日、おいしいご飯と温泉の日々。目の前には、荘厳な水晶岳と美麗な湧水の湿原。高天ヶ原とはいったい誰が名づけたのか、ここはまさに天上の楽園なのである。
2012年9月23日日曜日
岩苔小谷のイワナ
高天ヶ原から戻ってからも、東京は、毎日厳しい残暑が続いていましたけれど、今日は最高気温も25度以下で、朝からしとしとと雨が降っています。やっと秋らしい気候になって、しばらくはエアコンも必要なくなりそうです。シルバーウイークは台風と秋雨前線にはばまれて、結局、高天ヶ原へお手伝いに行く機会を逃してしまいました。意外と、九月のお天気って難しいんだよなあ、台風やら前線やらで。せめて、鳳凰小屋の紅葉にだけは行かないとなあ。だいぶご無沙汰しているし。
今日の写真は黒部は岩苔小谷の岩魚。なかなかの面構えの顔黒尺ものです。薬師沢小屋近辺で釣ることもあるけど、僕はどちらかというと、もっとこじんまりした渓が好きなので、本流でも、五郎沢より上流か、小谷くらいの川幅のところで釣るのが好きです。一日二匹釣ったら釣り終了と決めているので、この日も釣り開始から、10分で終了(笑)、往復するほうがはるかに時間かかってます、はい。岩苔小谷というか、高天ヶ原は、釣りができるのをしらない人も多く、釣り人は全くと言っていいほど見かけませんが、実は岩魚の宝庫です。でも、誰にも教えたくないです。正直、もしこんな処まで一般の釣り人が押し寄せてきたらとおもうと、ゾッとしますので・・・
釣っていた場所の少し下流には大きな滝があり、本来なら岩魚は登ってこられないのですが「黒部の岩魚を愛する会」の方々がわざわざ本流で釣った岩魚を担ぎ上げて、放流してくれた魚達が今こうして繁殖しているわけです。標高2,100メートルですから、恐らくは日本最高所に棲む岩魚ということになるでしょうか。貴重な魚たちなのです。
僕は登山歴よりの釣り歴のほうがはるかに長く、以前は、車にロッドを何本も積んで、専用のウエーダーにネットだのなんだの、ガチャガチャとつけたベストを着て、東北をうろうろしていました。ついでに、アメリカやスペインまで釣り歩いていましたが、今ではすっかりここ黒部でひと夏、ちょっと釣るだけで満足してしまいます。装備もパックロッドと、小さなポーチだけです。歳をとって、おれも淡泊になったのかなあ、とも思いますが。それだけ、この黒部の渓流が自分にとってかけがえもなく大切なものなのかもしれません。
今日の写真は黒部は岩苔小谷の岩魚。なかなかの面構えの顔黒尺ものです。薬師沢小屋近辺で釣ることもあるけど、僕はどちらかというと、もっとこじんまりした渓が好きなので、本流でも、五郎沢より上流か、小谷くらいの川幅のところで釣るのが好きです。一日二匹釣ったら釣り終了と決めているので、この日も釣り開始から、10分で終了(笑)、往復するほうがはるかに時間かかってます、はい。岩苔小谷というか、高天ヶ原は、釣りができるのをしらない人も多く、釣り人は全くと言っていいほど見かけませんが、実は岩魚の宝庫です。でも、誰にも教えたくないです。正直、もしこんな処まで一般の釣り人が押し寄せてきたらとおもうと、ゾッとしますので・・・
釣っていた場所の少し下流には大きな滝があり、本来なら岩魚は登ってこられないのですが「黒部の岩魚を愛する会」の方々がわざわざ本流で釣った岩魚を担ぎ上げて、放流してくれた魚達が今こうして繁殖しているわけです。標高2,100メートルですから、恐らくは日本最高所に棲む岩魚ということになるでしょうか。貴重な魚たちなのです。
僕は登山歴よりの釣り歴のほうがはるかに長く、以前は、車にロッドを何本も積んで、専用のウエーダーにネットだのなんだの、ガチャガチャとつけたベストを着て、東北をうろうろしていました。ついでに、アメリカやスペインまで釣り歩いていましたが、今ではすっかりここ黒部でひと夏、ちょっと釣るだけで満足してしまいます。装備もパックロッドと、小さなポーチだけです。歳をとって、おれも淡泊になったのかなあ、とも思いますが。それだけ、この黒部の渓流が自分にとってかけがえもなく大切なものなのかもしれません。
2012年8月30日木曜日
高天ヶ原からもどりました

今年も無事に山小屋生活を終え、東京にもどって、早一週間。しかし、この連日の猛暑は・・・もうちょっと山にいればよかった(笑)。昨年は黒部五郎小舎でお世話になったので、一年ぶりの高天原。前回は、改装工事の途中で帰ってきてしまったので、改装後の小屋を実際に見るのは今回が初めて。いやあ、歪みが直ってますね~~。右に見える厨房&従業員部屋の部分や小屋前のデッキの部分はそのままですが、柱の歪みや床の傾きはしっかり修正されていました。しかし、それがこの小屋の象徴でもあったので、ちょっと残念な面もありますが(笑)・・・内装は間取りはほぼそのままなのですが、材料は合板を主につかっていて、ちょっとチープな感じになってしまっていたのが、うーんという感じでしたが、まあ、夏だけの山小屋だし、高級感をもとめて来るお客さんもここにはいないだろうから、まあ、これでもいいのかな。ただ、監理者不在で、だいぶ突貫工事で仕上げたせいか、ちょっとディテールが雑すぎだなあ。たかが改修にしても、歴史もある建物なのだし、もうちょっと愛情を注いであげてもよかったのではと思ってしまいます。
今年は、僕のいた一昨年まで15年小屋を管理していた小池さんが退職し、昨年から、高橋さんが小屋番に。来年誰になるのかは、まだ白紙の状態のようなのですが、こういう小屋ははやく固定の小屋番さんに管理してもらって、小屋の顔になってもらわないとね~~。今年のお客さんのなかにも、小池夫妻はやめちゃったんだって?っと、聞いてくる方も多く。山小屋は建物ではなくって、人がその顔になるのですから。メンバーはその高橋さんを筆頭に長期のたかさん、中期のしおりちゃん、短期の私と、3週間だけ、居候に二見さんというメンツでした。受付は高橋さんがかかりっきりで、あとの三人で厨房を、忙しいときは二見さんが助っ人にという感じで分担いてました。僕は一昨年と同じで天ぷら担当。
お天気は台風もこなかったし、ほぼ連日晴れの毎日。お盆の後、ちょっと崩れたくらいで、山歩きにはもってこいの夏だったようです。写真はとある午後、デッキでくつろぐお客さんの写真。太郎平などの玄関口の小屋と違って、さすがにこの山奥まで来る人はかなりの山好きしかこないし、おだやかで、にこにこ顔のお客様ばかりで、接客していても気持ちいいことばかりです。それにしても、このデッキはくつろげる空間だよなあ。みなさんほんとに楽しげですよね。
そうそう、七年前にはじめて太郎平小屋にきてから、毎回、タイムをはかっているのが、太郎から折立登山口までの下りにかかる時間。最初に来たときは3時間ちょっとかかっていたのが、一昨年は2時間15分、今年は1時間50分と順調に短くなってきている.これって、脚力があがってるのか、ただ単に慣れの問題なのか?ここ七年ほど、毎日のトレーニングに自転車を取り入れたせいかもしれないけど、衰えてはいないようである。
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