2012年5月29日火曜日

山小屋と電子機器


 

 こんにちは!はる@です。今年はすっかり月一の更新になってしまってますが、その分、高天原でネタをしこんで秋からがんばろうかと思っています。今月は月初めから三大ツールといわれる自転車レースの一つ、ジロ・デ・イタリアが三週間にわたって開催され、連日スカパーのJ-SPORTSにかじりついていました。山と同じくらい大好きな自転車、乗るのも楽しいのですが、レース観戦も同じか、僕の場合はそれ以上に楽しみになっています。五年以内にはイタリアにレース観戦に行こうと、ついにイタリア語の勉強も初めてしまいました(笑)

 写真は今年、高天原に持っていく予定の電子機器。そう、iPadとガーミンの最新GPS、eTrex30です。iPadを持っていくのはもう三年目になります。夏を山小屋で過ごすようになって、最初の頃はノートパソコンを持っていったりしていたのですが、いつの頃からかスマートフォンに変わり、でもやはり画面が小さいってことで、iPadに落ち着きました。用途は映画と音楽鑑賞、読書です。本は各小屋の図書コーナーに置いてあるのですが、ワンシーズンでたいてい読み切ってしまうので、青空文庫から選んだ何冊かと、語学の教材、漫画なんかを入れていきます。休みの日なのに、雨の時とか、布団にもぐりこんで読書や映画鑑賞っていう感じで活用しています。山小屋は昼間は発電機を切ってしまうので、お天気が悪いと室内はかなり暗くなります。なので、電池の持ちのいい液晶モニターのiPadは重宝するんです。でもそのうち、水晶岳とかに携帯の中継所でもできれば、高天原で温泉につかりながらネットできる日がくるのかもしれない。しないけどね(笑)

 GPSは普段の山行きではだいぶ前から使っているけど、夏の山小屋に持って行くのは初めて。ついでに最新型に買い換えた。前に使っていたガーミン・レジェンドに比べると、衛星のつかみは大きく改善されており、アメリカの衛星だけでなく、ロシアのGPS衛星も捕捉してくれるので、スイッチオンで一瞬で測位。精度も向上している。実は高天原近辺には今は使われなくなった登山道がいくつかあって、休みのときにでもちょっと、その道をたどってみようかと思い、道迷いの予防のために持っていこうかと。高天原近辺の地図に昔の登山道を書き込んで、GPSに転送しておけば、今は跡形もなく消えてしまった道もたどれるかも?っと期待しています。

 みなさんは、どんな物を持っていきますか?

2012年5月9日水曜日

山小屋サミット




 こんにちは、はる@です。みなさんGWは山へは行きましたか? 僕は休み前半はお天気のいい中、伊豆に一泊で自転車ツーリングを楽しんきました。そして、後半の南アルプスの準備をしていたんですが・・・予定していた、2~4日が大荒れのお天気確定だったので、今年は家でおとなしくしていました。残念。しょうがないから7月に縦走に行くことにしよっと。北アルプスも吹雪と雷で大荒れだったようで、多くの方が犠牲になってしまいました。特に穂高での救助活動は大変だったようで、本当に救助隊の方々には頭が下がります。ご苦労様でした。

 そんなわけで、ツーリングの報告をここでしてもしょうがないので、一つお知らせを。毎年5月になると上野のデパート松屋で行われていた、夏山相談会が山小屋サミットという名前でリニューアル。場所を秋葉原のベルサール秋葉原で5/18~5/20の間、開催されるようです。最新の山道具の展示会やバーゲン、山岳ガイドへの質問コーナーもあるので、興味のある人はぶらっと行ってみたらいかがでしょうか?今年お世話になる太郎小屋も毎年マスターが来て相談にのっているようなので、僕も買い物がてら、顔を出してこようと思っています。基本的には登山について初心者の質問を受けるっていう催しなのですが、相談員といっても、みなさん名だたる山小屋のオーナーさんたちなので、バイトに関しても相談にのってくれると思いますよ。

 URLは

http://www.ici-sports.com/topics/event/yamagay/

 といっても、相談にのってくれるのは、山松会という山小屋のグループに参加している山小屋のオーナーの方たちですので、お目当ての小屋があるかどうかは、問い合わせてみてください。それと行くと、山松会の山小屋の宿泊割引券ももらえますので、行って損はないですよ。

 そのうちinkknotで、バイト相談のブースを出してみたりして(笑)

2012年4月14日土曜日

今年の新兵器




 こんにちは、はる@です。みなさんお花見は楽しまれましたか?僕は自転車仲間と井之頭公園でお花見を楽しんで来ました。もちろん自転車なんでお酒は飲めませんが、ノンアルコールビールで吉祥寺名物といっていい、松坂牛のミートボールをほおばってきました。これ、松坂牛のひき肉を団子にして揚げてあるんですけど、周りカリカリ、中身はもうとってもジューシーで絶品なんです。肉屋さんで揚げてくれるだけれど、併設で定食屋もやってるので、お腹空いたらもうここしかありません。でも、さすがに今日の雨で桜も終わりですかね~。あ、まだ八重桜が残っているので、いましばらくは楽しめるか。

 僕が毎年夏に山籠もりする目的の一つに写真撮影があるのですが。もう九年目にもなってくると、ただ同じような風景を漫然と撮っていても進歩がないなあ~と思い、それとは別にテーマのようなものが欲しくなってきて、しばらくは、山に棲む鳥や動物、昆虫なんかを追って撮ってみようかとおもっています。で、望遠レンズが必要になるわけですが・・今までも300mm相当のレンズを持って行ったこともあるのですが、いかんせん短いんですよね。実際にフィールドで小さな鳥や蝶を追ってみるとわかるのですが、そうした対象を切り取ろうとすると、最低で500mmくらいのレンズが必要になります。いや実際はそれでも足りないくらいでなんですよ。よく都内の公園なんかでも、でかいレンズつけて三脚広げて鳥を狙っている人たちがいますけど、彼らなんかは、換算で1200mmとかの望遠レンズを使っています。それくらいの距離を保たないと、動物は逃げていってしまうようです。

 今使っているニコンのD700というカメラ用に5000mmのレンズをというと、バズーカ砲のように巨大で重さもレンズだけで、2.5キロくらいあります。これを重い一眼のボディに取り付けて森を徘徊するのはちょっと無理(重さもそうですが、取り回しのほうがよりネック)なので、半ばあきらめていたのですが・・・昨年末にニコン1というカメラが発売になり、手軽に超望遠の世界を持ち運べるようになりました。このカメラ、アダプターでニコンの普通のレンズが取りつけられて(専用の軽量小型レンズもなかなか性能がいいのですが)オートフォーカス(中央一点ですが)や手振れ補正もちゃんと機能します。そしてセンサーサイズが小さいため、写真の70-300mmレンズがなんと、2.7倍の189-810mm相当という超望遠レンズに早変わり。重さも合わせて1キロちょっとという軽さ。これなら、D700のボディだけの重さしかないので、常時携帯できます。生き物を撮ろうとすると、常時カメラを携帯してないと撮影機会を逃がしてしまうというか、機会そのものにも出会えないなわけで、機動性は非常に重要です。今年は高天原で動物&昆虫ウオッチングも楽しんでくる予定です。高天原は貴重なトンボの宝庫らしいし、また違う世界が見えてくるかもです。

 今年も、GWには南アルプスの鳳凰小屋へ行きます。昨年までと違って、数日遊びに遊びに行くだけになってしまいますが、有名な動物写真家でもあるオーナーの細田さんに生き物系の撮り方をばっちり伝授してもらおうかな。個人的な山歩きのほうは、3月半ばくらいからぼちぼち歩いていて、クライミングの初級講座を受けてみたり、来月は沢登りの講習会にも顔をだしてみる予定です。まーた道具もいろいろ揃えないといけないなあ。男性はみな道具オタの要素があるので、これはこれで楽しかったりするのですよね~

 それではまた、鳳凰から帰ってきたら報告いたします。今年はどんなバイトさんが来てるのか楽しみです!

2012年3月23日金曜日

今年は高天原山荘に行きます


 

 随分とご無沙汰してしまいました、はる@です。なんとか年度末も乗り切り、こちらもぼちぼちと再開していこうかと思います。さすがにこのところ、寒さもゆるんできて、来週くらいは桜も咲きそうですね。僕が住んでいる東京中野区はJR中野駅から、哲学堂公園までの歩いて30分くらいの区間にずっと桜並木が続いていて、花見シーズンはかなり賑わいます。普段自転車のトレーニングがてら走っている荒川にも桜の名所がありますし、散歩がてら毎日走っている善福寺川や神田川沿いも桜の並木が綺麗です。山だと、五日市から奥多摩に抜ける浅間尾根の山桜が有名ですね。

 山小屋アルバイトのほうも、2月からだいぶ募集が増えてきているようで、最近はどこも結構な人気(特にバイト代がよかったり、快適で常連さんが多い所とか)のようなので、予定されている方は早めに行動されたほうがいいかとおもいます。当方は今年はGWは後半に仕事の予定が入ってしまっているので、ここ五年、毎年行っていた南アルプスの鳳凰小屋は、連休前半に遊びにいくだけになりそうで残念です。夏は、一昨年と同じく、北アルプスの高天原山荘に一ヶ月、短期で入ることになりました。ほんとはもうちょっと長くいたいんですけどね。ここ数年で自分的に居心地のいい場所ってのが固まってきて、どこかというと、黒部五郎小舎と高天原山荘です。どちらも甲乙つけがたくいいところなんですよね。

 なかなか初めての人は、どこの小屋にしようか決めかねるかとも思いますが、好きな山域があればそこ近辺の小屋に行くのが一番いいと思います。眺めがよく朝日、夕日の綺麗なところだと、稜線上の小屋、釣りがしたければ、黒部源流等、自分の興味にまかせて、選んでいけばいいかと思います。でも、最初はとやかく考えずに、勘にまかせて行ってみるのもありだと思います。今年の僕はとにかく、温泉と岩魚釣りがテーマです(笑)

 写真は、太郎平小屋の自炊室から見たゴミ焼却炉。ゴミ燃しは火傷の危険もあるので、どこの小屋でも男性の仕事なんですけど、小さい小屋だと小屋番さんがしてることが多いですね、生ゴミや湿った材木とかもうまく燃やさないといけないので、それなりにコツのいる仕事なんですよ。ぼ~~っと燃え上がる炎を見てると、いつまでも飽きなくて、いい気分転換にもなるので、結構、地味に好きな仕事だったりします。

2012年1月10日火曜日

新年明けましておめでとうございます



新年明けましておめでとうございます。山小屋便りのはる@です。今年もよろしくお願いいたします。今年は、昨日まで、長めに正月休みをとらせていただいて、本日から正常運転です。ちょっと仕事の環境がかわり、1-2月はバタバタしそうです。この時期は山の話題もないので、山小屋便りは、3月から本格的に再開させていただくとして、それまでは、過去のコンテンツをまとめて読みやすくしたり、ぼそぼそと日記的に書かせていただく予定です。

 今年の夏は、どこの山小屋に行くかまだ決めてないのですが、黒部のどこか・・っていうのは変わらないと思います。2012年は、それとは別に、あちこちの小屋を訪ねてみたり、設計者からみた山小屋考など、ちょっと今までとは違った視点のコラムも書いてみようかと思っています。あと、関係者のインタビューなんかもできればしてみたいし。

 山は3月の八ヶ岳が最初で、今年からは沢登りにウエイトを置いていくつもりです。一週間くらいの自転車旅行も計画中なので、山小屋とは関係ないけどそんなアウトドア関係の話も書いていこうかと。とりあえず、また一年間、よろしくお願いいたします。

 今日の写真は、三年前の黒部五郎での写真。明け方に一瞬だけ現れたダブル・レインボー。縁起がいいので、今年最初の写真に選んでみました。それでは、みなさんにとって、素敵な一年になりますように!

2011年12月29日木曜日

第18回 黒部五郎の思い出 その5




 写真は、黒部五郎の男性従業員部屋。昔の建物が一部残っていて、そこが冬期小屋になっているのだけれど、シーズン中はここが倉庫兼、従業員の寝床になる。ドアを開ければ、目の前に黒部五郎岳。天気の良い日に扉を開けて風を感じながら昼寝するのが最高に気持ちいい。そういえば、どの小屋にいっても、私の寝付きが異常に早いので関心される、というか、あきれられる。普段、東京では普通に寝付けなかったりするのだけれど、夏に山小屋で生活しているときは、布団に入ってから、眠りにつくまで、3分とかからない、多分1分くらいな感じなのである。食事も下界の三倍くらいは食べるようになるし、実に健康的な毎日である。


 バタバタとしているうちに、年の瀬となってしまいました。年明けにこのサイトのデザインもリニューアルされ、また2012年も一年間このコラムを担当することになりました。とりあえず今年の最終回ということで、ご挨拶だけ。よい年末年始をお迎えください。また、年明けにお会いしましょう。

2011年11月30日水曜日

第17回 黒部五郎の思い出 その4



■空中庭園

 薬師沢小屋のように、黒部川沿に建つ小屋や、縦走路の途中にぽつりと佇む小屋もあるが、たいていの山小屋は、山とセットになっていることが多い。山頂小屋はその際たるもので、朝・夕焼けの美しさ、連なる山々の眺望が魅力的である。山頂でなくとも、例えば、太郎平小屋は薬師岳の眺望が素晴らしいし、高天原山荘は目前に水晶岳がド迫力で鎮座している。

 一方、黒部五郎小舎からは、雲ノ平方面に視界は開けているものの、黒部五郎岳そのものの全容は見ることができないし、もともとこちらは側はカール側なので、山のボリュームとしては今ひとつ弱いのである。山容ということであれば、太郎平小屋から、あるいは薬師見平から眺めたほうが、山としての形がいいように思う。

 しかし、それにもかかわらず、この小屋で二回目の夏を過ごすことにしたのは、その圏谷(カール)の美しさ故である。涸沢や南アルプスの仙丈ケ岳のカールも見事だし、薬師岳のカールも天然記念物に指定されていてこれまた美しいのだが、個人的にはやはり、黒部五郎岳のカールが別格で、ナンバーワンである。

 小屋から、歩くこと20分。最後の急坂を登り切ると、視界がぽっかりと開ける。岩壁にぐるりと囲まれた、その平坦な空間には、草花が咲き乱れ、そこに、巨大な岩がまさに、ごーろごろとちらばめられている。そして、その真中には、夏でも、雪渓からの雪解け水が小川となって流れていて、この水は一年中枯れることがない。日本で、最高所にある清流であろう。

 なんとも、荘厳で、神聖な空間であり、まさに空中にポッカリと浮かんだ美しい彫刻庭園である。香川県の牟礼町にあるイサム・ノグチ庭園美術館は大好きな空間で、何度も訪れているけれど、やはり、所詮は人の思考と肉体で作られたものであり、この自然のスケール、造形美にはかなわないなーっと思う。

 とにかく、この空間でぼーっとしたい!というのが何度もここを訪れている理由である。以前はこのカールにテント場があったそうで、ここで、寝袋にくるまって、星を眺めながら眠れたら最高だろうなっと思う。しかし、考えることはみな一緖なのか、今でも違法テントの設営が後をたたない(苦笑)来年はぜひ、小屋〆後の紅葉の写真を撮りにいこうと計画している。