2012年12月9日日曜日

閑話休題

 みなさんこんにちは! はる@です。師走です。忙しいです。しかしそんな中、12/3-4と、双六小屋の忘年会@関東部会が、丹沢の塔の岳、尊仏山荘であったので、参加してきました。今年は参加者11名。昨年は18名とのことだったので、ちょっと少なめなのかな? 夜は山荘の方々も参加してくださっての豚汁パーティーで美味しゅう&楽しゅうございました。初日はなんとかもったものの、翌日は雨の中の下山となりました。それでも、途中で雨も止み、下山後はみんなで鶴巻温泉へ。午後3時解散となりました。みなさんお疲れ様でした、来年もよろしく!

 写真の猫は尊仏山荘の主、猫のみーちゃん。さてさて、今年もこのコラムの更新はあと、2-3回かなあ?今年も一年ありがとうございました。よかったら、最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

2012年11月28日水曜日

小池式

 今朝は今年一番の冷え込みだそうで、朝の最低気温は5度、都心でも15時現在の気温は7度程度。なんか今年の冬は寒そうです。おひさしぶりです、こんにちは!はる@です。先週は急に気温が下がったこともあり、風邪をひいてしまって、寝たり起きたりの半病人生活でした。やっと、一昨日から自転車も水泳も復帰。都内も紅葉真っ盛りで、走っていても楽しいです。でも、さすがに気温が十度切ると、出かけるのが億劫になってくる。そんな時の屋内活動として、そういえば、この秋からアコースティックギターの練習を始めたのです。とりあえずアメリカのオベーションというメーカーのギターを買って毎日練習中。

 中学一年の頃から、十年ほど、結構真面目にベースギターを弾いていたので、弦楽器に対する違和感はなく、特にこのオベーションのギターは、ネックも細いし、弦高も低めなので、手の小さい日本人にとっては、フェンダーのベースに比べると、とても弾きやすい。まだまだ基本コードをおさらいしているところだけれど、そろそろ曲も弾いてみたくなってきた。ビートルズの「across the universe」にでも、チャレンジしてみようかと思っている。来年の夏はマーチンの旅行用のギターでも小屋に揚げてもらおうかな。ま、短期じゃギター弾いてる暇もないのだけれど。

 今日の写真は、高天ヶ原山荘の厨房の流し場の写真です。普通、山小屋では水源から、直径50mmくらいの黒いホースで水を引いてきている。そこそこの規模の小屋であれば、一旦タンクにためて、そこから各所に給水といった感じになるのだけれど、高天の場合は小屋の規模も小さいので、引いてきたホースから水を小屋裏の瓶にためて、そこから、洗面所、デッキの飲み物を冷やす水槽、そして、この厨房と三本だけで水を供給しています。そう、厨房で水が使えるのは、ここだけ!多少規模は大きくなるが、黒部五郎小舎の厨房でも、蛇口は6か所もあるのにである。

 実はこの方式、一昨年まで長く小屋番を務められた、小池さんが発明したものらしい。写真のように瓶からホースで厨房へ水を引いてきて、ステンレス製の手作りの水槽に一旦ためて、水槽上部の空き缶利用の筒から常時水が流れるようになっている。この、水槽に水を貯めておくというのがみそで、たとえば急に大量のお湯を沸かすことにになったりしたときに柄杓でさくっと寸胴に汲むことができるし、洗物をするにも常に水が貯まっているというのは非常に便利なのである。これは、水が豊富な場所だからこそできる方式で、やはり以前、小池さんが小屋番をしていた薬師沢小屋も同じ方式になっている、あそこも水には困らない場所に立っている小屋である。

 最初は面食らったが、この流しに、浸け置き用、すすぎ用、湯せん用と三つのタライに湯をはっておき、向かい合わせで2人の流れ作業で食器類を洗うのだけれど、こんな小さなスペースと蛇口一個で、100人分近い洗物を処理できてしまうのであるから、実は、なかなか効率的なシステムなのである。

2012年11月22日木曜日

震災と山小屋

 昔、10年近く前だろうか、新潟で大きな地震があった時に、その付近の山に登っていたことがあって、その時は山頂近くで一人でテントを張っていたのだけれど、ジョジョじゃないけど、「ゴゴゴゴゴゴゴ!」っと大地が揺らぐのを感じたことがある。その時以来は山にいる時に地震ってあまり感じたことも、気にしたこともなかった。

 でも、今年。高天ヶ原山荘に行ってみると、食堂の壁に何やら展示物があった。昨年の大震災の後、ここの小屋番の高橋さんが、ボランティアで何度も陸前高田へ通っていたそうで、その時の受け皿になっていたNPO団体の活動内容等を展示していたのである。そして、受付をしながら、ミサンガを編み、その売上げを、募金として募っていた。写真に写っているのは、被害の大きかった陸前高田の隣町の方々で、朝食の後に、「この山小屋ではこんな活動もやってくださっているんですね」と、声をかけられた。せっかくなので、裏でごみ燃やしをしていた高橋さんを呼びに行って、当時の模様を説明してもらっているところ。みなさん感心して地元に帰っていかれました。そのほかにも今年は、こんな北アルプスの最奥地にいながら、全国のいろいろな場所と繋がりを感じることが多かったのが印象に残っている。

 そうそう、話はかわるけど、12月はじめには双六グループの小屋関係者の忘年会があるので、参加して来る予定です。実は、昨年も誘っていただきながら仕事の都合で出られなかったので、今年は予定をばっちりあけて待っていたのである(笑)。場所はなんと、丹沢、塔の岳の尊仏山荘。もう何年も行ってなかったなあ、丹沢は。毎年平日に、貸切状態で大宴会をするんだって。

 でも、しばらく山歩いてないんで、バカ尾根きついだろうなあ。丹沢だし、軽装&トレランシューズで行くかな。帰りは鶴巻温泉でリハビリ(笑)

2012年11月6日火曜日

幻の源流水

 お久しぶりです、はる@です。いろいろと締切に追われて、一か月もご無沙汰してしまいました。そんな忙しい中、自転車と水泳に加えて、週末にランニングもトレーニングに加えて、意味もなく体ばかり鍛えてたりします。トライアスロンでもはじめそうな勢い。でも、いつまでも山を楽しみたいので、鍛えとかないとね。

 しかし、いつの間にか11月に・・・今年もあと二か月となってしまいましたが、もうすこしお付き合いください。月中旬になれば、近場の奥多摩でも紅葉が楽しめるようになります。アルプスのような雄大さは望めないですが、森が豊かですし、帰りに温泉にも入れて東京なのに結構、自然を堪能できるんですよ。奥多摩には毎年、紅葉の季節と、雪が降った直後、新緑の頃、かたくりの花の咲く五月と、年に4-5回は足を運びます。土日には、新宿駅から奥多摩行の特別列車がでていて、地元の中野駅にも停まってくれるので乗り換えもなしに奥多摩駅まで運んでくれるので楽ちんです。

 今日の写真は、高天ヶ原のとある場所にある通称「幻の池」。高天ヶ原で池というと、竜晶池が有名で、道も整備されていますが、こちらは、とある方面への登山道から、道をはずれて森に入っていくと、岩から湧水が湧いている場所があって、ここからの細い流れをたどっていくと、だんだんと立派な渓に、そしてその先にこの大岩魚の棲む、幻の池が現れます。ちょっと神秘的でいいところでしょう? ここら辺はほんとに森が綺麗なところで、ふらふらと歩いているだけでも心が癒されます。しかし高天ヶ原は水に恵まれた場所です。昨年は雨がすくなく、お隣の雲の平では水不足で、アルバイトが毎日テント場の水源までポリタンクを担いで何往復も水を汲みに行っていたとか。

 そんなときに高天ではこの湧水を25リットルタンクに汲みに行き、お客さんに自由に飲んでいただけるように、玄関ロビーにコップも一緒に設置。これがまた、大人気でした。来年もまたやるかどうかはわからないけど、もし高天ヶ原に来られることがあったらぜひ、この「幻の池」の源泉、飲んでみてくださいね。

 でも、これまでお世話になった小屋で水が一番美味しいのはやはり、南アルプスの鳳凰小屋かな。あそこら辺は、花崗岩質の山で、それがいいのか、甲斐駒ケ岳の麓には、サントリーの白洲蒸留所もあったりと、もともと水がおいしいところなんですよね。

 そういえば、夏に山小屋で働き始めて、来年でちょうど十年目になります。来年はどこで過ごそうか・・・うーむ、でも、やっぱ、温泉は魅力的だ(笑)。

2012年9月29日土曜日

飯炊きという仕事

山小屋での仕事は沢山あるのだけれど、その中でも大変なことの一つに、飯炊きがある。そう、要はご飯を炊くだけのことなんだけど、これが結構大変なことで、何せ、その量が半端ではない。特に太郎平小屋とか、双六小屋クラスの大きな小屋になると、300人分とか一度に炊くわけで、太郎の場合は飯炊き専用の部屋まである。人一人付きっ切りになって、シーズン中、この部屋で、ご飯とお茶をひたすら作り続けるのである。高天ヶ原では、飯炊き番がご飯とお茶と味噌汁を担当している。まあ、この辺の分担の仕方は小屋によって様々なんだけど、専用部屋というのは太郎以外聞いたことがない。その太郎では、今年はネパールから毎年研修にきているビシャールがこの飯番を担当していた。とにかく、一番早く起きて、最後に翌朝分の米をといで寝るのが飯炊きなので、大変な労働である。まあ、最近は無洗米を使ってたりするので、以前よりは楽になったのかな? 飯炊き三年といって、この大変な仕事に三年間耐えることが、小屋番になるための条件と言われていたのだけれど、最近はちょっと変わってきてるみたい。

飯炊きの仕事の何が大変かというと、山小屋というのは直前までお客の数が不確定で、予約の人数にみたなかったり、逆に予約の倍も来てしまったりすることもある。それと、その時の客層やお天気なんかでも食べる量が全然違ったりする。お天気がよければ、みんな寄り道したりして、たっぷり歩いてくるので、当然よく食べるし、高齢の人と若い人の比率や、男女比でもかなり違いがある。もし、お弁当にご飯を使うようだと、弁当に使うご飯の量も日によってまちまちである。で、ここらへんは、常に変動要因なので、飯を炊く量が非常に読みにくいのです。炊きすぎれば余ってしまうし、逆に足りなければ急遽炊かなければいけないので、厨房がばたばたする。また、シーズン最盛期の一ヶ月は、食事も一回では終わらずに、数回、食堂のお客さんを入れ替えるので、それに合わせて炊かないといけないから、そのタイミングも難しい。

 ほかにも難しい点があって、それは標高。そう、太郎平や黒部五郎で2400メートル、高天原は2100メートル、乗鞍肩の小屋にいたっては標高2700メートルである。そのため、下界のようなお手軽ガス炊飯器というわけにはいかずに、どこも圧力釜を使用している。で、この釜というのは小屋によって様々な物がつかわれていて、水の量、炊く時間等、微妙にくせがあるのである。なので、飯炊き番というのは、その小屋に長期で入るバイトが担当し、その小屋なりの飯の炊き方に小屋開けから徐々に慣れていき、シーズン最盛期にそなえるのです。僕はいつも短期か中期なので、飯炊きは乗鞍肩の小屋でしかやったことないのですが、なかなか気を使う仕事でした。2700メートルの高地だと、ちょっと間違うとご飯に芯が残ったり、逆にびちゃびちゃになってしまったり。

 今日の写真は、高天ヶ原山荘でもう40年間使われている飯炊き用の圧力釜、通称UFO。はじめて太郎平小屋に来た時から噂には聞いていたのだけれど、この形・・たしかに、UFOである。アダムスキー型に似ている(笑)。それはともかく、どういう噂かというと、この釜で炊いたご飯はとにかくおいしい!との噂で、これは、三年前に初めて高天ヶ原でひと夏過ごした時に実感した。今までいたどこの小屋のご飯よりもおいしいのである。実際、この小屋にいると、お客さんに「ここのご飯よく炊けてるね!、おいしいね!」と、褒められることが多い。それに、お客さんばかりでなく、小屋で働く人も毎日食べるものなので、美味しいご飯が炊けるというのは、山小屋では実に大切なことなのだ。

 毎日、おいしいご飯と温泉の日々。目の前には、荘厳な水晶岳と美麗な湧水の湿原。高天ヶ原とはいったい誰が名づけたのか、ここはまさに天上の楽園なのである。

2012年9月23日日曜日

岩苔小谷のイワナ

 高天ヶ原から戻ってからも、東京は、毎日厳しい残暑が続いていましたけれど、今日は最高気温も25度以下で、朝からしとしとと雨が降っています。やっと秋らしい気候になって、しばらくはエアコンも必要なくなりそうです。シルバーウイークは台風と秋雨前線にはばまれて、結局、高天ヶ原へお手伝いに行く機会を逃してしまいました。意外と、九月のお天気って難しいんだよなあ、台風やら前線やらで。せめて、鳳凰小屋の紅葉にだけは行かないとなあ。だいぶご無沙汰しているし。

 今日の写真は黒部は岩苔小谷の岩魚。なかなかの面構えの顔黒尺ものです。薬師沢小屋近辺で釣ることもあるけど、僕はどちらかというと、もっとこじんまりした渓が好きなので、本流でも、五郎沢より上流か、小谷くらいの川幅のところで釣るのが好きです。一日二匹釣ったら釣り終了と決めているので、この日も釣り開始から、10分で終了(笑)、往復するほうがはるかに時間かかってます、はい。岩苔小谷というか、高天ヶ原は、釣りができるのをしらない人も多く、釣り人は全くと言っていいほど見かけませんが、実は岩魚の宝庫です。でも、誰にも教えたくないです。正直、もしこんな処まで一般の釣り人が押し寄せてきたらとおもうと、ゾッとしますので・・・

 釣っていた場所の少し下流には大きな滝があり、本来なら岩魚は登ってこられないのですが「黒部の岩魚を愛する会」の方々がわざわざ本流で釣った岩魚を担ぎ上げて、放流してくれた魚達が今こうして繁殖しているわけです。標高2,100メートルですから、恐らくは日本最高所に棲む岩魚ということになるでしょうか。貴重な魚たちなのです。

 僕は登山歴よりの釣り歴のほうがはるかに長く、以前は、車にロッドを何本も積んで、専用のウエーダーにネットだのなんだの、ガチャガチャとつけたベストを着て、東北をうろうろしていました。ついでに、アメリカやスペインまで釣り歩いていましたが、今ではすっかりここ黒部でひと夏、ちょっと釣るだけで満足してしまいます。装備もパックロッドと、小さなポーチだけです。歳をとって、おれも淡泊になったのかなあ、とも思いますが。それだけ、この黒部の渓流が自分にとってかけがえもなく大切なものなのかもしれません。

2012年8月30日木曜日

高天ヶ原からもどりました


 

 今年も無事に山小屋生活を終え、東京にもどって、早一週間。しかし、この連日の猛暑は・・・もうちょっと山にいればよかった(笑)。昨年は黒部五郎小舎でお世話になったので、一年ぶりの高天原。前回は、改装工事の途中で帰ってきてしまったので、改装後の小屋を実際に見るのは今回が初めて。いやあ、歪みが直ってますね~~。右に見える厨房&従業員部屋の部分や小屋前のデッキの部分はそのままですが、柱の歪みや床の傾きはしっかり修正されていました。しかし、それがこの小屋の象徴でもあったので、ちょっと残念な面もありますが(笑)・・・内装は間取りはほぼそのままなのですが、材料は合板を主につかっていて、ちょっとチープな感じになってしまっていたのが、うーんという感じでしたが、まあ、夏だけの山小屋だし、高級感をもとめて来るお客さんもここにはいないだろうから、まあ、これでもいいのかな。ただ、監理者不在で、だいぶ突貫工事で仕上げたせいか、ちょっとディテールが雑すぎだなあ。たかが改修にしても、歴史もある建物なのだし、もうちょっと愛情を注いであげてもよかったのではと思ってしまいます。

 今年は、僕のいた一昨年まで15年小屋を管理していた小池さんが退職し、昨年から、高橋さんが小屋番に。来年誰になるのかは、まだ白紙の状態のようなのですが、こういう小屋ははやく固定の小屋番さんに管理してもらって、小屋の顔になってもらわないとね~~。今年のお客さんのなかにも、小池夫妻はやめちゃったんだって?っと、聞いてくる方も多く。山小屋は建物ではなくって、人がその顔になるのですから。メンバーはその高橋さんを筆頭に長期のたかさん、中期のしおりちゃん、短期の私と、3週間だけ、居候に二見さんというメンツでした。受付は高橋さんがかかりっきりで、あとの三人で厨房を、忙しいときは二見さんが助っ人にという感じで分担いてました。僕は一昨年と同じで天ぷら担当。

 お天気は台風もこなかったし、ほぼ連日晴れの毎日。お盆の後、ちょっと崩れたくらいで、山歩きにはもってこいの夏だったようです。写真はとある午後、デッキでくつろぐお客さんの写真。太郎平などの玄関口の小屋と違って、さすがにこの山奥まで来る人はかなりの山好きしかこないし、おだやかで、にこにこ顔のお客様ばかりで、接客していても気持ちいいことばかりです。それにしても、このデッキはくつろげる空間だよなあ。みなさんほんとに楽しげですよね。

そうそう、七年前にはじめて太郎平小屋にきてから、毎回、タイムをはかっているのが、太郎から折立登山口までの下りにかかる時間。最初に来たときは3時間ちょっとかかっていたのが、一昨年は2時間15分、今年は1時間50分と順調に短くなってきている.これって、脚力があがってるのか、ただ単に慣れの問題なのか?ここ七年ほど、毎日のトレーニングに自転車を取り入れたせいかもしれないけど、衰えてはいないようである。  

2012年7月18日水曜日

いざ高天原へ!

こんにちは!はる@です。さて、連日の猛暑の中、明日からしばし涼みに北アルプスは高天原へ、一か月行ってきます!今年前半はあまり書く機会が多くなかったですけど、がんばってネタを仕入れてきます。例年、六月末か遅くても7月10日くらいには入山するので、この時期の下界がここまで暑いとは・・・もはや、人の住む場所ではないような(笑)。入山前は、色々、こまごまとした買い物をするのですが、やっと準備終了。年々、装備の重さは軽くなっていきます。最初の頃は両手で持つのもやっとみたいなザックを背負っていたものですが・・・今年はカメラも小型のシステムを持って行くことにしました。この夏は積極的に沢を歩こうと、マイ・沢靴を持参。川の写真を一杯撮ってこようと思っています。

■山小屋とブログ&ソーシャルネット

 そうそう、ちょっと前から、山小屋でブログを活用しているところが増えてきていましたが、最近はブログに加えてSNSを活用しているところも増えてきてますね。今年はお休みしてしまいましたが、毎年GWにお邪魔している南アルプスの鳳凰小屋はブログ&Twitterという形で二年前からつぶやいていますし、北アルプスの太郎平小屋は今年からFacebookを始めたようです。いちいちそのページを訪れないといけないブログと違って、登録した人の近況がダイレクトに飛び込んでくるSNSは季節の移ろいの速い山小屋の情報発信方法としてはなかなか相性がいいのかもしれません。とはいえ、よほど日常的に興味の持てる小屋くらいしか登録はしないでしょうが・・・

 高山で、携帯の通じるエリアも徐々に拡大しつつありますから、山小屋からのリアルタイムな発信やつぶやきを一望できるサイトがあっても面白いのかもしれません。

 さて、猛暑の中、新宿のフライ用品店までちゃりでひとっ走り買い物に行ってきます。次回は8月20日に戻り次第、更新予定です。では皆様、熱中症にはくれぐれもご注意を!

#そうそう、太郎平小屋ではまだまだ人が足りないらしく、何人か急募しているみたいです。私は太郎グループの高天原山荘にいくのですが、他の小屋もみないい小屋ばかりです。特に特別なスキルは必要ないので、試しに一か月くらい働いてみようかな?という方いたら、応募してみるといいですよ。

2012年5月29日火曜日

山小屋と電子機器


 

 こんにちは!はる@です。今年はすっかり月一の更新になってしまってますが、その分、高天原でネタをしこんで秋からがんばろうかと思っています。今月は月初めから三大ツールといわれる自転車レースの一つ、ジロ・デ・イタリアが三週間にわたって開催され、連日スカパーのJ-SPORTSにかじりついていました。山と同じくらい大好きな自転車、乗るのも楽しいのですが、レース観戦も同じか、僕の場合はそれ以上に楽しみになっています。五年以内にはイタリアにレース観戦に行こうと、ついにイタリア語の勉強も初めてしまいました(笑)

 写真は今年、高天原に持っていく予定の電子機器。そう、iPadとガーミンの最新GPS、eTrex30です。iPadを持っていくのはもう三年目になります。夏を山小屋で過ごすようになって、最初の頃はノートパソコンを持っていったりしていたのですが、いつの頃からかスマートフォンに変わり、でもやはり画面が小さいってことで、iPadに落ち着きました。用途は映画と音楽鑑賞、読書です。本は各小屋の図書コーナーに置いてあるのですが、ワンシーズンでたいてい読み切ってしまうので、青空文庫から選んだ何冊かと、語学の教材、漫画なんかを入れていきます。休みの日なのに、雨の時とか、布団にもぐりこんで読書や映画鑑賞っていう感じで活用しています。山小屋は昼間は発電機を切ってしまうので、お天気が悪いと室内はかなり暗くなります。なので、電池の持ちのいい液晶モニターのiPadは重宝するんです。でもそのうち、水晶岳とかに携帯の中継所でもできれば、高天原で温泉につかりながらネットできる日がくるのかもしれない。しないけどね(笑)

 GPSは普段の山行きではだいぶ前から使っているけど、夏の山小屋に持って行くのは初めて。ついでに最新型に買い換えた。前に使っていたガーミン・レジェンドに比べると、衛星のつかみは大きく改善されており、アメリカの衛星だけでなく、ロシアのGPS衛星も捕捉してくれるので、スイッチオンで一瞬で測位。精度も向上している。実は高天原近辺には今は使われなくなった登山道がいくつかあって、休みのときにでもちょっと、その道をたどってみようかと思い、道迷いの予防のために持っていこうかと。高天原近辺の地図に昔の登山道を書き込んで、GPSに転送しておけば、今は跡形もなく消えてしまった道もたどれるかも?っと期待しています。

 みなさんは、どんな物を持っていきますか?

2012年5月9日水曜日

山小屋サミット




 こんにちは、はる@です。みなさんGWは山へは行きましたか? 僕は休み前半はお天気のいい中、伊豆に一泊で自転車ツーリングを楽しんきました。そして、後半の南アルプスの準備をしていたんですが・・・予定していた、2~4日が大荒れのお天気確定だったので、今年は家でおとなしくしていました。残念。しょうがないから7月に縦走に行くことにしよっと。北アルプスも吹雪と雷で大荒れだったようで、多くの方が犠牲になってしまいました。特に穂高での救助活動は大変だったようで、本当に救助隊の方々には頭が下がります。ご苦労様でした。

 そんなわけで、ツーリングの報告をここでしてもしょうがないので、一つお知らせを。毎年5月になると上野のデパート松屋で行われていた、夏山相談会が山小屋サミットという名前でリニューアル。場所を秋葉原のベルサール秋葉原で5/18~5/20の間、開催されるようです。最新の山道具の展示会やバーゲン、山岳ガイドへの質問コーナーもあるので、興味のある人はぶらっと行ってみたらいかがでしょうか?今年お世話になる太郎小屋も毎年マスターが来て相談にのっているようなので、僕も買い物がてら、顔を出してこようと思っています。基本的には登山について初心者の質問を受けるっていう催しなのですが、相談員といっても、みなさん名だたる山小屋のオーナーさんたちなので、バイトに関しても相談にのってくれると思いますよ。

 URLは

http://www.ici-sports.com/topics/event/yamagay/

 といっても、相談にのってくれるのは、山松会という山小屋のグループに参加している山小屋のオーナーの方たちですので、お目当ての小屋があるかどうかは、問い合わせてみてください。それと行くと、山松会の山小屋の宿泊割引券ももらえますので、行って損はないですよ。

 そのうちinkknotで、バイト相談のブースを出してみたりして(笑)

2012年4月14日土曜日

今年の新兵器




 こんにちは、はる@です。みなさんお花見は楽しまれましたか?僕は自転車仲間と井之頭公園でお花見を楽しんで来ました。もちろん自転車なんでお酒は飲めませんが、ノンアルコールビールで吉祥寺名物といっていい、松坂牛のミートボールをほおばってきました。これ、松坂牛のひき肉を団子にして揚げてあるんですけど、周りカリカリ、中身はもうとってもジューシーで絶品なんです。肉屋さんで揚げてくれるだけれど、併設で定食屋もやってるので、お腹空いたらもうここしかありません。でも、さすがに今日の雨で桜も終わりですかね~。あ、まだ八重桜が残っているので、いましばらくは楽しめるか。

 僕が毎年夏に山籠もりする目的の一つに写真撮影があるのですが。もう九年目にもなってくると、ただ同じような風景を漫然と撮っていても進歩がないなあ~と思い、それとは別にテーマのようなものが欲しくなってきて、しばらくは、山に棲む鳥や動物、昆虫なんかを追って撮ってみようかとおもっています。で、望遠レンズが必要になるわけですが・・今までも300mm相当のレンズを持って行ったこともあるのですが、いかんせん短いんですよね。実際にフィールドで小さな鳥や蝶を追ってみるとわかるのですが、そうした対象を切り取ろうとすると、最低で500mmくらいのレンズが必要になります。いや実際はそれでも足りないくらいでなんですよ。よく都内の公園なんかでも、でかいレンズつけて三脚広げて鳥を狙っている人たちがいますけど、彼らなんかは、換算で1200mmとかの望遠レンズを使っています。それくらいの距離を保たないと、動物は逃げていってしまうようです。

 今使っているニコンのD700というカメラ用に5000mmのレンズをというと、バズーカ砲のように巨大で重さもレンズだけで、2.5キロくらいあります。これを重い一眼のボディに取り付けて森を徘徊するのはちょっと無理(重さもそうですが、取り回しのほうがよりネック)なので、半ばあきらめていたのですが・・・昨年末にニコン1というカメラが発売になり、手軽に超望遠の世界を持ち運べるようになりました。このカメラ、アダプターでニコンの普通のレンズが取りつけられて(専用の軽量小型レンズもなかなか性能がいいのですが)オートフォーカス(中央一点ですが)や手振れ補正もちゃんと機能します。そしてセンサーサイズが小さいため、写真の70-300mmレンズがなんと、2.7倍の189-810mm相当という超望遠レンズに早変わり。重さも合わせて1キロちょっとという軽さ。これなら、D700のボディだけの重さしかないので、常時携帯できます。生き物を撮ろうとすると、常時カメラを携帯してないと撮影機会を逃がしてしまうというか、機会そのものにも出会えないなわけで、機動性は非常に重要です。今年は高天原で動物&昆虫ウオッチングも楽しんでくる予定です。高天原は貴重なトンボの宝庫らしいし、また違う世界が見えてくるかもです。

 今年も、GWには南アルプスの鳳凰小屋へ行きます。昨年までと違って、数日遊びに遊びに行くだけになってしまいますが、有名な動物写真家でもあるオーナーの細田さんに生き物系の撮り方をばっちり伝授してもらおうかな。個人的な山歩きのほうは、3月半ばくらいからぼちぼち歩いていて、クライミングの初級講座を受けてみたり、来月は沢登りの講習会にも顔をだしてみる予定です。まーた道具もいろいろ揃えないといけないなあ。男性はみな道具オタの要素があるので、これはこれで楽しかったりするのですよね~

 それではまた、鳳凰から帰ってきたら報告いたします。今年はどんなバイトさんが来てるのか楽しみです!

2012年3月23日金曜日

今年は高天原山荘に行きます


 

 随分とご無沙汰してしまいました、はる@です。なんとか年度末も乗り切り、こちらもぼちぼちと再開していこうかと思います。さすがにこのところ、寒さもゆるんできて、来週くらいは桜も咲きそうですね。僕が住んでいる東京中野区はJR中野駅から、哲学堂公園までの歩いて30分くらいの区間にずっと桜並木が続いていて、花見シーズンはかなり賑わいます。普段自転車のトレーニングがてら走っている荒川にも桜の名所がありますし、散歩がてら毎日走っている善福寺川や神田川沿いも桜の並木が綺麗です。山だと、五日市から奥多摩に抜ける浅間尾根の山桜が有名ですね。

 山小屋アルバイトのほうも、2月からだいぶ募集が増えてきているようで、最近はどこも結構な人気(特にバイト代がよかったり、快適で常連さんが多い所とか)のようなので、予定されている方は早めに行動されたほうがいいかとおもいます。当方は今年はGWは後半に仕事の予定が入ってしまっているので、ここ五年、毎年行っていた南アルプスの鳳凰小屋は、連休前半に遊びにいくだけになりそうで残念です。夏は、一昨年と同じく、北アルプスの高天原山荘に一ヶ月、短期で入ることになりました。ほんとはもうちょっと長くいたいんですけどね。ここ数年で自分的に居心地のいい場所ってのが固まってきて、どこかというと、黒部五郎小舎と高天原山荘です。どちらも甲乙つけがたくいいところなんですよね。

 なかなか初めての人は、どこの小屋にしようか決めかねるかとも思いますが、好きな山域があればそこ近辺の小屋に行くのが一番いいと思います。眺めがよく朝日、夕日の綺麗なところだと、稜線上の小屋、釣りがしたければ、黒部源流等、自分の興味にまかせて、選んでいけばいいかと思います。でも、最初はとやかく考えずに、勘にまかせて行ってみるのもありだと思います。今年の僕はとにかく、温泉と岩魚釣りがテーマです(笑)

 写真は、太郎平小屋の自炊室から見たゴミ焼却炉。ゴミ燃しは火傷の危険もあるので、どこの小屋でも男性の仕事なんですけど、小さい小屋だと小屋番さんがしてることが多いですね、生ゴミや湿った材木とかもうまく燃やさないといけないので、それなりにコツのいる仕事なんですよ。ぼ~~っと燃え上がる炎を見てると、いつまでも飽きなくて、いい気分転換にもなるので、結構、地味に好きな仕事だったりします。

2012年1月10日火曜日

新年明けましておめでとうございます



新年明けましておめでとうございます。山小屋便りのはる@です。今年もよろしくお願いいたします。今年は、昨日まで、長めに正月休みをとらせていただいて、本日から正常運転です。ちょっと仕事の環境がかわり、1-2月はバタバタしそうです。この時期は山の話題もないので、山小屋便りは、3月から本格的に再開させていただくとして、それまでは、過去のコンテンツをまとめて読みやすくしたり、ぼそぼそと日記的に書かせていただく予定です。

 今年の夏は、どこの山小屋に行くかまだ決めてないのですが、黒部のどこか・・っていうのは変わらないと思います。2012年は、それとは別に、あちこちの小屋を訪ねてみたり、設計者からみた山小屋考など、ちょっと今までとは違った視点のコラムも書いてみようかと思っています。あと、関係者のインタビューなんかもできればしてみたいし。

 山は3月の八ヶ岳が最初で、今年からは沢登りにウエイトを置いていくつもりです。一週間くらいの自転車旅行も計画中なので、山小屋とは関係ないけどそんなアウトドア関係の話も書いていこうかと。とりあえず、また一年間、よろしくお願いいたします。

 今日の写真は、三年前の黒部五郎での写真。明け方に一瞬だけ現れたダブル・レインボー。縁起がいいので、今年最初の写真に選んでみました。それでは、みなさんにとって、素敵な一年になりますように!