2014年12月20日土曜日

「アルピニズムと死」 山野井泰史


    こんにちは!はる@です。すっかり年末になってしまいました。連チャンで忘年会が続くので、普段玄米食の私は、この時期はすっかり体調が狂ってしまいます。今年はもう仕事納としたので、飲み会をこなしながら、山の本や写真集なんかをのんびり、まとめて読んでいます。先程、表題の本を読み始めたばかりのところで、僕自身は、高所恐怖症気味なので、クライミングは無理なのですが、その世界に対するあこがれはずっと抱き続けています。いきなり緊迫する内容で、ワクワクと読み進めています。
 

 写真は、高天ヶ原山荘近くの木道。こんな隙間にも、様々な植物や苔がひしめいていて、まるで、デザインされた小庭のよう。しかし、この木道・・とても歩きやすいですし、登山者にとっても、いいことずくめに違いないと思うのが普通でしょうが、実はなかなかの曲者なんです。黒部源流域は、その経緯は知りませんが、非常によく木道の整備がされています。通常はとても歩きやすくていいのですが、雨の日や、湧き水で湿っている箇所などは、非常に滑りやすく危険なんです。特に、歩きやすい分だけ人は安心してしまい雑な足運びになってしまいます。そして、長年の酷使でつるつるにすり減った木道は水に濡れると、スパっといきなり滑ります。前触れもなく氷の上のように滑るので、受け身もろくにとれないんです。
 

 この地域で毎年救助される登山者の怪我のかなりの割合が、木道で足を滑らせて転倒することが原因となってるのですが、このことは登山者にはあまり知られていないのです。実は私自身も、5年前に初めて高天ヶ原にバイトに入った時に、やはり木道で足を滑らせてしまい、前のめりに倒れ、木道の杭に胸をしたたか打ちつけて、肋骨にひびを入れてしまいました。まだ入山したてだったので、その後、しばらく続いた登山道整備は・・・きつかったw 

 そんな経験もあり、今では普通の登山道より、木道を歩くときのほうが慎重に歩くくせがついてしまいました。みなさんも、木道を歩くときはくれぐれも油断しないでくださいね。

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